研究課題/領域番号 |
23520702
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
坂本 光代 上智大学, 外国語学部, 教授 (30439335)
|
研究分担者 |
吉田 研作 上智大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80053718)
渡部 良典 上智大学, 外国語学部, 教授 (20167183)
和泉 伸一 上智大学, 外国語学部, 教授 (10327877)
L・C Fairbrother 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10365687)
|
キーワード | 英語教育 / 大学院教育 / 応用言語学 / アクションリサーチ / TESOL |
研究概要 |
平成23年度は、院生の本プロジェクトの認知度が低かったのと、もともとの院進学者が少なかったため、本プロジェクトの定員割れが生じたが、それでも3名の院生が応募してくれ、3名の教員(メンター)が指導にあたり、例年実施してきた院生によるワークショップや修論発表会、メンターとの共同発表なども実現させ、また、東北学院大学の著名な応用言語学者である村野井仁教授をお招きして講演会も開催することができた。 坂本はGTRと共同執筆した本プロジェクトのまとめを学術ジャーナルに投稿し、査読を経て修正したものも提出し、現在掲載を待っているところであり、吉田は日本の英語教育改革の取り組みについて、特に2011年に文科省から発表された「国際語としての英語能力向上に関する5つの提言と具体的施策」の具体的内容について検証を行い、中でも、大学入試の改革と国際バカロリアやSSH、イマージョン教育などの新しい教育体制について検証を行った。渡部は3つのテーマ(学生の自己評価&外国語習得状況、CLIL(Content Language Integrated Learning)の語学指導プログラムの効果測定、外国語教員の技能検定試験の開発)について、担当助手の大学院生と調査を行った。和泉は昨年に引き続き、院生との共同研究という形で今回は学習者ではなく現役の英語教師を対象に教師のビリーフを調査する研究を開始した。昨年の成果としては教師用のアンケートを作成し、それを約70名の教師に答えてもらい、現在そのデータを分析中である。フェアブラザーは直接に学生の指導を行うことができなかったが、インタビューデータの文字化と分析を進め、研究の成果は2つの学会で発表し、また論文2本も出版した。TESOLコースの卒業生と一緒に作成した教材も出版され、図書の計画(共著)もPalgrave出版社に提出した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者である坂本がサバティカル年だったため海外研究で不在であったが、和泉が代理研究者としてプロジェクトを実施、例年通りGTRらによるワークショップや修論発表会などを開催することが出来た。
|
今後の研究の推進方策 |
平成25年度は本プロジェクトに関する院生の認知度を高めるため、従来ポスター形式で告示していた公募を電子メールに変更し、応用言語学並びに英語教授法(TESOL)在籍者並びに新たに入学予定の学生らに一斉にメールしたところ、平成25年度は定員を上回る応募があった。
|
次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、メンター5名が全員それぞれ院生の指導に当たる。 平成26年度が本研究最終年度となり、国際応用言語学学会の参加・発表を予定しているため、平成25年度は全員発表準備(文献収集、データ収集&分析)に取りかかる。
|