研究課題/領域番号 |
23520702
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
坂本 光代 上智大学, 外国語学部, 教授 (30439335)
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研究分担者 |
吉田 研作 上智大学, 言語教育研究センター, 教授 (80053718)
渡部 良典 上智大学, 外国語学部, 教授 (20167183)
和泉 伸一 上智大学, 外国語学部, 教授 (10327877)
FAIRBROTHER Lisa 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10365687)
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キーワード | 大学院教育 / 英語教育 / 応用言語学 / アクションリサーチ / TESOL |
研究概要 |
本研究の主旨は国際的外国語教育専門家並びに応用言語学者を育成&輩出することであり、特に下記4点を柱としている:1)大学院生の国内外の学会への参加、2)国際学術誌への投稿の奨励、3)大学院生によるティーチング・リサーチャーとしての学部生への指導制度の導入・充実化、4)研究・就職に関する指導などを図って来た。平成25年度、坂本は、日本人の英語学習者が感じている英語に対する劣等感についての研究の分析を院生と共に進め、9月オランダで開催された多言語学会で発表した。また、11月には応用言語学者ニナ・スパダ教授(トロント大学大学院)を招聘し、本校院生に研究指導をして頂いた。滞在中は"Exploring the contributions of instruction to different types of L2 knowledge"と題した講演会も主催、80名程が参加した。吉田は、院生と25年度から高校の英語を英語で教えることを基本とする、ということになっているが、それが実際にどうなっているかについてネット調査を実施し、研究会で共同発表した。渡部は大学院博士前期課程および後期課程で英語教育、応用言語学を専攻する学生の論文集Sophia TESOL Forumの準備を院生らと共に行った。和泉は、革新的英語教育実践に関しての理論的及び実践的探求を院生と進めると共に、特に教師のビリーフに関する研究データを昨年度に引き続き収集した。現在は昨年度に集めたデータと統合した上での分析を進めているところである。フェアブラザーは日本の多言語職場および日本人学生の留学経験という2つのテーマについて調査を行い、院生とデータの分析をし、言語管理理論に関する論文を共同執筆した。院生はさらに辞書の編集のために行った研究に関わった。上記を踏まえ、5人の研究者による、本研究の主旨にならった活動が実践出来ていると言える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各研究者がそれぞれ研究プロジェクトを通し院生のメンタリングを行い、院生にアンケート調査を実施したところ、概ねポジティブな感想を得られた。年度始めに掲げた5つのプロジェクトゴールも、それぞれ達成出来ている。以前は定員割れする年度もあったが、紙媒体を辞め、院生らにまずメールでプロジェクトを告知し、メールで応募可能にしたところ、定員を上回る応募があった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は本研究最終年度であり、これまでの研究のまとめとしてオーストラリア国ブリスベンで今年夏に開催される国際応用言語学学会にて本研究に携わる5名の教員がシンポジウムとして発表することが既に決定している。年度末には4年間に渡る研究結果を報告書としてまとめる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度の予算執行率は99.8%と、ほぼ全額を使用した。残り1,451円は、たまたま残った小額のみである。 本研究最終年度に当たるため、最終研究報告書作成費に使用予定である。
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