研究課題/領域番号 |
23520713
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研究機関 | 東京純心女子大学 |
研究代表者 |
高橋 千佳子 東京純心女子大学, 現代文化学部, 准教授 (80350528)
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研究分担者 |
松谷 明美 高千穂大学, 人間科学部, 教授 (60459261)
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キーワード | 英語教育 / 認知言語学 / 英語句動詞 |
研究概要 |
平成23年度に実施した第一回実践授業結果を改良した第二回実践授業を4月から7月にかけて実施した。第一回実践授業結果については、5月に台湾国立大学における国際大会CLDC2012で発表し、参加者の中で我々の研究に対する興味が高いことが確認された。さらに第二回実践授業の成果をまとめ、3月にスペインのバレンシアで行われた国際学会INTED2013でも発表を行い、貴重なフィードバックを得た。また、海外の学術雑誌US-China Foreign Language, USA Sino-US English Teaching, USAへも論文を掲載した。 本研究が目的としている「認知言語学の理論を基盤とした映像を用いた英語句動詞の授業を実践し、学習効果が引き出せる教材作成」に関しては、約8割達成されており、平成25年度の教材作成最終調整に向けての準備は整った。授業効果を統計的に示すことが出来たことと精密な動画に音声を加えたことが特記される。 平成24年度の研究意義として、次の3点が挙げられる。 1.2つの国際学会で発表したことで、本研究への関心の高さが確認され、今後の研究への自信となった。 2.第二回実践授業では、学習者のレベル別効果測定を加え、よりきめ細やかな検証が可能となった。また、効果的な課題を与えることにより、学習者が「理解」から「内在化」へ進む道筋をつけることが出来た。音声表現も加わり、視覚と聴覚の双方からの入力が可能となった。 3.海外の学術雑誌に論文が掲載され、本研究の認知度向上が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
第一回実践授業では、授業内での映像に加えてPCによる自主教材を学習者に与えた。第二回実践授業では自主教材の代わりに紙ベースの課題を与え、理解が内在化するプロセスを重んじた。当初の計画では映像だけの動画を使用する予定だったが、今回は音声も加え、視覚と聴覚の両方からのインプットが可能となり、さらなる学習効果が期待できる。3月にはテキストのアウトラインも決定し、平成25年度後期の授業実践に向けての準備が整いつつある。
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今後の研究の推進方策 |
今年6月にカナダで行われる国際認知言語学会で発表を行い、認知言語学の専門家からフィードバックを得る。夏期休業中にはテキスト原案を作成する予定だが、その際、アメリカ人の原稿執筆者を日本へ招聘して打ち合わせを行う。後期の授業で、テキスト原案を用いて授業を実施し、学生からのフィードバックを得る。
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次年度の研究費の使用計画 |
カナダでの学会発表に関する旅費・学会参加費、原稿執筆者の招聘費用、動画作成費用、原稿執筆料等を予定している。
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