• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

批判的思考力をピアとの相互交流で高めるための読解教材の開発と学習形態の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23520715
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

峯島 道夫  新潟医療福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (10512981)

研究分担者 茅野 潤一郎  新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (50413753)
大湊 佳宏  長岡工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (70413755)
キーワード批判的思考力 / クリティカルシンキング / 協同学習
研究概要

H25年度は、前年度に開発した学習教材と、ピアとの相互交流が深まると思われる学習形態の2つの有効性・妥当性を確認すべく、授業実践による検証を中心に研究を進めた。
学習教材に関しては、静岡大学名誉教授三浦孝先生を中心とする「高校英語改革プロジェクト」編纂による「授業プラン集」に掲載した。具体的には、Steve Jobsの2005年のスタンフォード大学における卒業スピーチを題材に、勤務する大学の2年生の3クラスと非常勤講師を務める他大学の1クラスの計4クラスにおいて授業実践を行った。その成果を、2014年3月9日名城大学名駅サテライトでの「知的なコミュニケーション力を育てる高校英語教育シンポジウム」において発表した。またこれと並行して、県内の高校の先生にも同じ開発教材を用いて授業を行っていただき、貴重なフィードバックをいただくことができた。
授業形態については、日本協同教育学会第9回全国大会でのワークショップの体験を通して、協同学習の一技法である「LTD話し合い学習法」が学習者間の活発な相互交流を促進するとの感触を得ることができた。このLTDを非常勤講師として勤める大学の英語の授業において実施した結果、授業アンケートでは受講生から高く評価され、個人特性を測る尺度の事前・事後の比較からは、受講生が議論に対して親近感と自信を深めたことが統計的に示された。この研究成果は、「中部地区英語教育学会紀要第43号」(査読有)に論文としてまとめられた。
また9月にはPISA学力調査の上位国であるフィンランドのヘルシンキとユバスキュラの2都市において、小・中・高等学校の英語授業視察を行い、現職教員でありteacher trainerでもあるポラリ女史から多くの示唆に富む教えを頂くことができた。これがきっかけで、次期科研(基盤C)では研究協力者として助力いただけることになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究のほぼ全ての主要な課題を終了することができたが、研究成果を小冊子にまとめる最後の作業が現在進行中である。

今後の研究の推進方策

現在までの達成度にも書いたが、最後に研究成果を小冊子にまとめる作業が残されている。しかし今年度中には十分余裕をもって終わるはずである。

次年度の研究費の使用計画

年度末までにこれまでの研究成果を小冊子にまとめる予定であったが、研究協力者の方の都合や大学の仕事などさまざまな要因から、どうしても間に合わなかったため。
小冊子の作成は現在進行中である。完成後は製本し、その製本代に使う計画である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 協同学習を取り入れた大学での英語授業―LTD話し合い学習法による効果の検証―2014

    • 著者名/発表者名
      峯島道夫
    • 雑誌名

      中部地区英語教育学会紀要

      巻: 43 ページ: 281-286

    • 査読あり
  • [学会発表] LTD・話し合い学習法による大学での授業実践

    • 著者名/発表者名
      峯島道夫
    • 学会等名
      第43回中部地区英語教育学会富山大会
    • 発表場所
      富山大学五福キャンパス
  • [学会発表] プロジェクトの指導原則についての私の総括-原則4と問い方-

    • 著者名/発表者名
      峯島道夫
    • 学会等名
      知的なコミュニケーション力を育てる英語教育シンポジウム・完結編
    • 発表場所
      名城大学名駅サテライト
  • [備考] Critical Thinking-簡単な英文読解を通してクリティカルシンキングの力を伸ばそう-

    • URL

      crithin.com

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi