研究課題/領域番号 |
23520725
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
山西 博之 関西外国語大学, 外国語学部, 講師 (30452684)
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研究分担者 |
土方 裕子 東京理科大学, 経営学部, 講師 (10548390)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 英語教育学 / 英文要約 / 測定・評価 / 国際情報交流(イギリス) |
研究概要 |
平成23年度は、日本人大学生が書いた英文要約(サマリーライティング)評価用の分析的評価尺度を開発するために、主に以下の2つの研究を行った。1. 日本人大学生が書く要約評価における総合的尺度の問題点の把握本研究グループ(研究代表者,研究分担者,研究協力者の3名)によって、EFL/ESL環境の学習者を対象とした、要約・リーディング・ライティングの評価における先行研究の文献研究を行った。同時に、本研究グループの3名が、日本人大学生が書いた英文要約(2大学の学生、計100名の要約)を既存の総合的評価尺度を用いて個別に評価し、その結果を量的・質的観点からまとめた。これらの作業を通して、これまで英文要約の評価に用いられてきた既存の総合的評価尺度の問題点を指摘した。2. 複数の下位技能からなる分析的評価尺度の開発上記1の結果を踏まえ、客観的な方法で分析的評価尺度の項目を得るために、イギリスの大学院で応用言語学を研究している複数の研究者に依頼し、実際に日本人大学生の英文要約の評価を行ってもらうとともに、評価尺度の改善点を指摘を行ってもらった。併せて、日本人大学生の指導に従事している複数の大学教員(本研究グループのメンバー外)にも同様の依頼を行った。これらの調査は、多角的な視点から、分析的評価尺度の望ましい(下位)項目を得るために行われた。これらの結果のうち、1については国際学会での発表を行い、国際学術雑誌に論文投稿中である。また、2についてはデータ収集を終え、現在分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書の目的から若干の方向修正はあったものの、研究成果の公表に関しては国際学会での発表や国際学術誌への投稿を行うなど、当初の計画以上に進展が見られた部分もあった。総合すると、おおむね「研究の目的」にそった進展があったものと評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
基本的に、計画通りの研究推進を予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
基本的に、計画通りの使用を予定している。
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