研究課題/領域番号 |
23520736
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研究機関 | 中村学園大学短期大学部 |
研究代表者 |
津田 晶子 中村学園大学短期大学部, 食物栄養学科, 講師 (30462089)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | ESP / 食育 / 栄養士 / 教材開発 / ニーズ分析 / カリキュラム開発 |
研究概要 |
平成23年度は、2つの調査、調査(1)福岡県内の栄養士・管理栄養士を対象とした「栄養士・管理栄養士の職場における英語ニーズ分析」(個人インタビュー)、調査(2)全国の大学、短期大学、専門学校の栄養系学部を対象とした英語カリキュラムに関する質問紙調査「栄養士・管理栄養士養成校における英語教育の実態調査」を実施し、この調査で得られたことを元に栄養系学生向けのESPプログラムの授業のデザインをし、実施した。研究代表者である津田晶子(英語教員)は、調査・分析を主に担当し、連携研究者である松隈美紀(専門教員)、吉田弘子(専門教員)は、調査項目および調査対象の人選について助言をした。調査(1)では、7名の管理栄養士、1名の栄養士を対象に、職場における英語ニーズ分析について予備調査として、聴き取り調査を行った。8名全員が大学または短期大学の教員といった高等教育の専門教員である。この調査により、管理栄養士と栄養士では必要とされる英語のニーズ、レベルの差があることや、病院、保育園、企業などで働く管理栄養士、栄養士に対する聴き取り調査も必要であることが明らかになったため、研究対象者や質問項目の再検討を予定している。調査(2)では、139サンプル(回収率46.3%)であった。本調査から、専門教員と英語教員では、栄養系の学生向けの英語教育に対して求めているものが異なることが分かった。平成24年以降、詳細に分析し、英語教員向けの学会だけではなく、栄養系の学会においても報告をしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
全国のアンケート調査対象校からアンケート協力の了承を得ることがスムーズであったため、当初計画よりも調査に早く着手できることとなった。また、面接協力者の人選がスムーズに進んだことにより平成24年度に実施予定だった面接調査について、平成23年度中に着手している。それにしたがい、インタビューとアンケートの実施、入力と分析を前倒しして、取り組むことができた。ここまでの成果をもとに、調査(1)(2)については調査の中間報告として、JACET九州・沖縄支部第17回ESP研究会にて、「科研費プロジェクト『地域の国際化に貢献する栄養士養成のためのESP:ニーズ分析と教材開発』中間報告」を発表、栄養系のESP英語授業での実践報告として、論文1報("Developing an ESP course and materials for dietitians", IATEFL ESP SIG Journal - Issue 39)と、教材開発として、TESOL Convention 2013にて、"Bilingual Handbook Development on Japanese Cuisine as Interdisciplinary ESP Project"として成果報告した。
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今後の研究の推進方策 |
(1)平成24年9月のシドニーの国際栄養士会議に向けた栄養士の英語ニーズを調査するため、平成23年度のインタビュー回答者のうち、この国際会議に参加する栄養士を対象に調査を実施する。(2)全国の栄養士養成校(専門教員、英語教員、および職員)へのアンケート調査を実施したところ、自由記述欄に調査協力の申し出やご意見、ご提案をいただくなど、栄養士向けの英語教育への関心の高さが分かった。今後は、この調査結果を英語教育学だけでなく、栄養学、家政学、調理学などの学会、研究会での成果発表へとつなげていきたい。(3)栄養士養成校のアンケートに対するフィードバックをもとに、国内の栄養系の専門教員、英語教員との交流を深め、今回の調査で得られた知見を共有したい。(4)TESOLとIATEFLでの成果発表をきっかけに、米国の研究者3名から共同研究の申し出があった。日米の栄養系学生に英語を教える教員間での共同研究の可能性を模索したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は、主に、国際栄養士会議における栄養士の英語のニーズ分析(フィールド調査、学習記録)と栄養英語の教材(レアリア)収集、および、成果発表(国内、国外の学会発表、国際誌への投稿)のために研究費を使用する予定である。
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