研究課題/領域番号 |
23520739
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研究機関 | 富山高等専門学校 |
研究代表者 |
青山 晶子 富山高等専門学校, 国際教育センター, 教授 (40231790)
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研究分担者 |
立野 彰 富山高等専門学校, 一般教養科, 教授 (20217003)
高越 義一 富山高等専門学校, 一般教養科, 准教授 (60300563)
小熊 猛 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (60311015)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 教材データベース / e-learning / オーサリングシステム / 素材 |
研究概要 |
1.検索項目の初版決定:文法は、中学校必修分の35項目と高校履修分41項目を決定した。また、高校履修分については、データベース化した時の使いやすさを考慮し、教材に付加するタグの数は最大5項目までに絞り込むこととした。理工系素材の専門分野は7項目、ESP素材の学習項目は10項目、難易度の目安となる学習対象者は5項目に決定した。2.オーサリングシステムの改良:次年度着手予定であったオーサリングシステムの機能改良のうち、MS-Word での教材自動作成機能の強化がほぼ終了し、素材の電子化と改良が大幅に省力化された。一方、この新しい教材作成プログラムとの連携をとるため、旧版から改良版への素材の移行を最適化するためのマクロの完成は予定より遅れた。3.素材集積:決定した検索項目に従い、中学校必修素材と高校への橋渡し素材(高校1年履修分の一部)を新たに作成した。また、利用許可を得ている工業英語4級の問題(12回分)および3級の一部までの、専門分野、文法項目、学習対象者のタグ付けを完成した。4.情報収集・調査:全国高専教育研究集会や同情報処理研究集会等への参加および研究発表を行い、同様の研究を進めている研究者との意見交換を行った。また、遠隔教育では世界トップレベルのオーストラリアのUniversity of New EnglandのSchool of Educationを訪問し、Moodleによる授業見学と授業担当者、コーディネータ、およびICTセンタースタッフ団との面談による情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は、検索項目を決定後実際にタグ付け作業を実際に行いながら、効率的な作業手順を確立するための準備の時期であり、その点ではおおむね達成されているが、オーサリングシステムの旧版から改良版への素材の移行を最適化するためのマクロの完成が予定より遅れたことと、学習対象者(難易度)の決定に手間取った分、素材の集積量が予定よりも少かったため「やや遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
1.自作素材の作成・集積と、自作素材および利用許可取得済みの素材へのタグ付けを継続して行う。今年度中に、高校2・3年生対象、高専4・5年生対象、専攻科(大学生)対象分の素材データベースの初版を完成させる。2.高度な情報処理の知識がない教師にも使いやすいデータベース構築のため、素材(音声・動画を含む)の格納方法を研究し、サーバ設置の準備をする。3.オーサリングシステムCALIS用の自動教材作成マクロ(VBA)に適合する、既存素材の取り出しのためのMS-Wordのマクロ(VBA)を追加・完成する。最新改良版を使用しながら、素材評価のための改良を行う。4.準備した素材を電子教材化し、授業を通じて形成的評価を行う。その評価をもとに、素材の改良を行い、特に、学習者が易から難へスムーズに移行できる素材の配列を決定する。5.高専教員が集まる学会やシンポジウム等に参加し、研究発表および情報収集を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費100万円の使用内訳は、物品購入費38万円、旅費57万円、謝金5万円である。 物品購入費の内訳は、データベース構築のためのデータベース用サーバー購入に25万円、ソフトウエアや書籍購入に13万円を使用する予定である。 旅費は、学会参加(全国高専英語教育学会、全国高専教育フォーラム、国際工学教育研究集会等)および調査旅費として42万円、研究打ち合わせ旅費15万円を使用する予定である。 謝金は、オーサリングシステムの改良のための業者による専門的知識の供与として5万円を使用する予定である。サーバは、コストパーフォーマンスの向上が著しいことと、オーサリングシステムの旧版から改良版への素材の移行を最適化するためのマクロの完成が遅れたことにより、業者によるプログラムのバグチェックを年度内に完了することができなかったため、今年度は謝金を使用しなかった。
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