研究課題/領域番号 |
23520739
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研究機関 | 富山高等専門学校 |
研究代表者 |
青山 晶子 富山高等専門学校, 国際教育センター, 教授 (40231790)
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研究分担者 |
立野 彰 富山高等専門学校, 一般教養科, 教授 (20217003)
高越 義一 富山高等専門学校, 一般教養科, 准教授 (60300563)
小熊 猛 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (60311015)
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キーワード | 英語教育 |
研究概要 |
2年目にあたる今年度は、素材への索引付けを継続しながら、学習項目や難易度を精査し、素材データの更新作業を行った。中でも、高専低学年では時間的に扱うことが難しかった時制の一致や話法の転換、やや高度な比較の構文、仮定法等の素材の作成および授業での使用による評価を行った。また、高学年向けのESPでは、従来の工学ESPに加え、就職活動や学会参加などでも必要とされる「洗練された表現」や「より丁寧な表現」を素材に追加した。中学既習項目については、併願入試制度導入により、年度ごとの新入生の習熟度の差が大きく、より細かな段階分けが必要であることがわかった。素材の作成・評価のためのオーサリングシステムの改良、および、素材の格納方法の研究は、作業を継続している。 当初は、「編集・改編が可能」な素材のデータベース化が目的であったが、2012年後半から一気に、「教材の公開」から「講義の無料配信」へと大きく飛躍した。そのため、本研究における情報収集先も、改編可能な教材を集めて提供するMELROTのようなOERデータベースから、講義自体を公開するMOOCsの動きへと転換せざるを得なかった。データベースが完成した後の公開方法の研究のため、AAOU、AROOC等の国際会議等に参加し情報を収集する他、日本イーラーニングコンソシアムのワークショップ等に参加して、ELC Professional(Basic)の資格を取得するなど、時代に即した教材の公開方法の研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
素材の作成・評価のためのオーサリングシステムの改良が想定よりも遅れていることと、素材の「難易度」の判定に想定以上の時間がかかっているため。
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今後の研究の推進方策 |
1.蓄積した素材とタグを使いやすい形に整形し、分野別にまとめデータベースを完成させる。 2.オーサリングシステムの改良を完成させる。 3.データベースの公開方法の研究を完成し、データベースを公開する。また、データベース公開方法について調査および情報収集を行う。 4.成果を全国高等専門学校英語教育学会、日本イーラニングコンソーシアム関係学会等で発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度の研究計画のうち、オーサリングシステム改良の遅れに伴い、バクに関する専門的知識の供与のための謝金が発生しなかったことと、予定していた学会参加を出張を次年度に繰り越したため次年度使用額が生じた。次年度は、調査研究および成果発表のための旅費、書籍購入、および、オーサリングシステム改良のための専門的知識の供与のために使用する。
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