研究課題/領域番号 |
23520742
|
研究機関 | 香川高等専門学校 |
研究代表者 |
森 和憲 香川高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (60353330)
|
研究分担者 |
村上 純一 香川高等専門学校, 電子システム工学科, 教授 (70200269)
小竹 望 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 教授 (60512704)
真鍋 克也 香川高等専門学校, 通信ネットワーク工学科, 准教授 (30229596)
福井 智史 香川高等専門学校, 機械工学科, 教授 (20238455)
高城 秀之 香川高等専門学校, 通信ネットワーク工学科, 准教授 (30261118)
白石 啓一 香川高等専門学校, 通信ネットワーク工学科, 講師 (80321503)
宇野 光範 香川高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (20390510)
藤井 数馬 沼津工業高等専門学校, 教養科, 講師 (50413779)
荒井 伸太郎 香川高等専門学校, 通信ネットワーク工学科, 助教 (10599195)
藤原 知予 香川高等専門学校, 一般教育科, 助教 (40609674)
|
キーワード | CALL / e-ラーニング / 英語教育 / ESP / 工学教育 |
研究概要 |
平成24年度の研究作業は、1:ビデオを利用した電子書籍の作成、および2:iPadアプリケーションの開発に分類される。 1については、電子書籍の形式の中でも比較的作成が容易と思われるiBooks形式の電子書籍に焦点をあて、電子書籍の作成における注意事項や、授業における電子書籍利用の利点や問題点について研究した。iBooks形式を用いる利点は、専用アプリケーションソフトiBooks Authorを用いることにより、比較的低コストで効率よく教材を作成することが可能であるという点にある。本研究中に作成された電子書籍は試作の段階であったこともあり、質問紙調査の結果を見る限りでは、教材作成にかかった労力と学生の使用後の感想を比べると、作成する意義はあったといえるが、その効果についてはまだ明らかにされていない。 一方、2については、iPadを端末とした英語学習支援システムを開発した。タブレット型コンピュータは新たな教育デバイスとして注目されているが、それらを利用した教育スタイルはまだ確立されていない。そこで新たな試みとして対面形式による学習方法、具体的には画面上に表示される英単語の意味を早くたくさん答えた方が勝利するという対戦型ゲーム形式による単語習得ソフトを開発した。さらに、学校内部で使われることを想定して、Bluetoothを使ったiPadのみによるアドホック成績収集システムを提案し、評価実験やアンケートを通じて本手法の有用性を考察した。評価実験の結果、対面形式による学習方法は学習者同士での競争意欲を高め、学習意欲の向上に繋がることが判明した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H24年度は、H23年度中に作成されたビデオ教材を電子書籍として発行する手段について研究し、プロトタイプ1本を作成した。しかし、iBook Authorを利用した電子書籍の公開は未だサービスを利用できたないため、利用可能になり次第着手できるように準備している。一方、ビデオサーバーの構築については,ひな形を作成中である。研究成果は全国高等専門学校英語教育学会で発表された。 iPadのアプリケーション開発に関してはH23年度に作成されたアプリケーションの改良を行い、教室で50台接続が出来るような状態にした。成果は国際シンポジウムのISATE2012で発表された。一方、技術的にアプリケーション本体を公開するまでには至っていない。
|
今後の研究の推進方策 |
新規ビデオ教材の開発について、14本を作成し、すでに作成済みの教材と併せて、予定の35本の作成を行う。また、ビデオ教材はiBook Authorを利用して電子書籍化し、ウェブサイトを作成して,インターネット上で公開する。 iPadアプリケーションの開発に関しては,不具合を修正し、本年度中の公開を目指す。 最終年度であるため、教材をパッケージ化し、DVD等のメディアに記録して配布する。また、本研究の経緯や成果をまとめ、報告書を作成する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
H24年度に引き続き、本年度もネイティブスピーカによるビデオレコーディングや英文校正の作業が必要である。そのための謝金を本研究費に計上する。また、ビデオ教材の編集補助作業やiPadの内容更新作業を行う学生に対する謝金も発生するため、本研究費に計上する。 研究成果を英語教育系学会において発表する予定である。そのための旅費を本研究に計上する。
|