研究課題/領域番号 |
23520746
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
淺間 正通 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (60262797)
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研究分担者 |
田村 敏広 静岡大学, 情報学研究科, 講師 (90547001)
山下 巌 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70442233)
荒尾 浩子 三重大学, 教育学部, 准教授 (90378282)
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キーワード | 自律学習 / eラーニング / リエゾン教材 / Web教材 / 四技能 / 実用英語 / 語彙拡張 |
研究概要 |
本年度は3ヵ年に亘る研究の最終年度に位置づけられていたため、最終目的となっていた「四技能連携型小中英語リエゾン教材モデルの開発」に従事した。 前年度までの2ヵ年間に亘る研究においては、諸外国の英語教育における特筆すべきコアメソッドを、研究視察から明らかにするにいたっていた。代表的なものとしては、①「語彙指導を通じて引き出す自律学習」(フィンランド)、②「マルチタスクによる体感型英語教育」(スウェーデン)、③「塗り絵作業による語彙の定着」(アイスランド)、④「自然な学びに位置づける文法機能学習」(シンガポール)、⑤「チェーンストーリーを用いた助け合い学習」(フィリピン)、⑥「ビジュアルインプット主導型英語学習」(台湾)、⑤「Q&Aラリーによる学習内容の定着化」(中国)などであった。これらの教授方式および教授技法がその国の標準的な英語教育スタイルというわけでは決してないが、我が国の早期英語教育としての小学校英語を再考する際に極めてヒントになり得るものばかりが抽出が調査研究において抽出されていた。そこで、最終研究段階としての本年度におけるリエゾン教材モデルの開発においては、これらの特質の中でも日本の小学校英語に応用可能な部分、たとえば動画・静止画・イラスト・フラッシュを用いたビジュアライズ教材導入、ペイントソフトを用いたタスク学習、助け合い学習による問題解決型設問、ソフトな競争型問題解決学習、思考連鎖型ボキャブラリーラーニングなどを系統的にWeb教材に位置づけ、機動性溢れたeラーニング教材の製作を行った。しかし、小中英語リエゾン教材として機能させるためには、自ずと個人差〈習熟度)を意識せねばならず、一律学習用教材として開発した部分においては、「段階別進展の必要性」という課題が残り、この部分に関して最終的なレビューを得るために、年度末にフランスの専門研究者を訪問し、レビューを得た。
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