研究概要 |
本科研研究は、(i)「英語学術基礎表現データベースの構築研究」と(ii)「英語論文基礎表現データベースの構築研究」の2つに大別されるが、平成24年度の研究では、(i)の研究課題を中心に遂行した。(i)の研究は、小中高で学習してきた様々な専門学術分野のキーワードを分野ごとに収集した、日英語対照の簡易的なデータベースを構築することがその主目的であった。したがって、平成24年度の研究では、昨年度(平成23年度)の研究において荒削りの簡易的データベースが仕上がっていたものについて、それをより精度の高いデータベースに改変する目的で、数名の研究協力者の部分的支援を受けつつ、データベースの編集・加工作業を継続的に行った。その結果、全19分野、全27,861表現にわたる日英対訳式の専門学術表現集が仕上がり、それを印刷に付して、『英語学術基礎表現データベース』というタイトルの研究成果資料集を発行するに至った。この資料集に収録された学術分野は、参考までに、小中高カテゴリーに基づく、[理系] 数学, 生物, 物理, 化学, 地学, 情報, [文系] 文学, 言語学, 日本史, 世界史, 地理, 政治経済, 倫理, 現代社会, [その他] 音楽, 美術, 技術, 家庭科, 保健体育の全19分野である(なお、小中高カテゴリーにおける国語と英語については、収集の効率とデータベースの将来的な意味での利便性を考慮し、この資料集では文学と言語学に再編することとした)。今後の研究では、このデータベースを活用して、学術英語教育に資する英語学習教材の編纂ないし開発に、本研究成果を積極的に役立てていきたいと考えている。
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