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2014 年度 実施状況報告書

英語リスニングが苦手な学習者への高周波音域弁別訓練:行動分析学的検証と教授法構築

研究課題

研究課題/領域番号 23520752
研究機関琉球大学

研究代表者

東矢 光代  琉球大学, 法文学部, 教授 (00295289)

研究分担者 眞邉 一近  日本大学, その他の研究科, 教授 (80209676)
石津 希代子  聖隷クリストファー大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10446180)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワードリスニング / 高周波音域 / 音声加工 / 行動分析学 / カテゴリー知覚
研究実績の概要

今年度は今までの一連の成果を総括し、8月にブリスベンで開催された応用言語学国際研究大会(AILA 2014)でポスター発表を行ない、研究の成果を広めることができた。高周波域のトーン音においては英語力の高くない日本語学習者は、聞き分けの精度にばらつきがあること、R-Lという言語音の知覚においては、よりリスニング能力との相関は認められるものの、それが極端に強い要因ではないことを踏まえ、実際に加工した音声による単語レベルのカテゴリー知覚を測定したものの、リスニング力との相関は認められなかった。したがって、まとまった英語音声を聞かせることでしか、高周波域強調音声の効果は測定できないであろうことが確認された。
前年度実施の内容からは、次の実験に向けて、ウォークマンと高性能イヤホンをデバイスとして、高周波音域を強調したまとまった英語音声を聞いてもらうトレーニングの枠組みがほぼ固まった。高周波域への加工について「強調(enhanced)」と「除去(High-pass)」のどちらがより参加者に受け入れられやすく、聞きやすいかについて、聞き取り調査を行なった。その結果、「強調」を使う予定であるが、加工していないオリジナルの音声との聴き比べにおいて、聞きやすさ(好み)に個人差が見られたため、この点について検討を行なった。イヤホンが高性能であるため、オリジナルの音声でも十分高周波域が温存されている可能性が高く、その点を考慮しながら、実験資料を詰めていく段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今までの総括を国際大会発表という機会で行なうことができ、またデバイスに関して定まった状態で、聞かせるべき音声内容の詰めに入っている。最終年度でのデータ収集準備が整っている。

今後の研究の推進方策

トレーニングに使う音声の精査とその成分の分析、および実際のトレーニング効果の検証を行なう。また作成に着手している研究HPの完成を目指したい。HPには実際の音声も載せたいのだが、著作権が発生するため、できずにいる。それについては今後対応を検討していく。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度は海外での学会発表予定があり、その参加費用も含めて、一旦前倒し請求の手続きを行なったため、剰余が発生した。

次年度使用額の使用計画

次年度(平成27年度が最終年度であり、前倒し請求も行なっているため、それに備え残金を確保した経緯があるが、この残金は最終年度における打ち合わせの旅費およびデータ収集の謝礼として執行予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Japanese EFL learners’ sensitivity towards high-frequency sounds: Tones, ‘R’ and ‘L’ consonants, and word discriminations2014

    • 著者名/発表者名
      Toya Mitsuyo, Manabe Kazuchika, & Ishizu Kiyoko.
    • 学会等名
      17th World Congress of Applied Linguistics 2014
    • 発表場所
      Brisbane, Australia
    • 年月日
      2014-08-10 – 2014-08-15

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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