研究課題/領域番号 |
23520756
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
長田 恵理 神田外語大学, 児童英語教育研究センター, 講師 (40581690)
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キーワード | 早期英語教育 / 意思決定 / 外国語活動 |
研究概要 |
平成23年度に収集したデータおよび、24年度に新たに収集したデータ(茨城県高萩市立東小学校、栃木県大田原市立薄葉小学校)について、学生アルバイトを雇い、書き起しを進めた。24年度に新たにデータを収集した際には、電子黒板用機器を購入し、平成24年度に文部科学省より配布されたHi, friends!の電子黒板用ソフトを使った授業を行うことで、ICT教材を使った授業データも収集した。高萩市立東小学校での授業の際には授業ごとに児童に振り返りカードの記入を促し、授業後の感想も収集した。 また、平成24年3月に収集した台湾新竹市新竹国民小学における授業観察およびインタビューデータもすべて書き起した。 8月末には、本科研採択前に収集した質問紙データを用い、大学英語教育学会(JACET)全国大会において、"Teacher Credential Students and English Major Students: Differences and Similarities in their Perceptions of Foreign Language Activities in the Elementary Classroom"と題した発表を行った。さらに10月には、台湾で収集したデータから、教員と児童の英語教育に対する意識調査の分析結果を〝Exploring Taiwanese primary English education: Teachers’ concerns and students' perceptions"と題し、全国語学教育学会(JALT)にて発表した。 神田外語大学児童英語教育研究センター主催のワークショップでは、ティームティーチングの方法について指導法を提案した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度初めにおける反省点であった授業観察データの書き起し遅延については概ね解決し、予定していた書き起しはほぼ終わっているが、予定外に収集できたデータについての書き起しがまだ数授業分残っている。本科研に関して2回の学会発表を行い、1本は論文が採用され、現在最終稿を執筆中である。
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今後の研究の推進方策 |
書き起こされたデータについて、コーディングや質的な分析を進め、論文にする。その際、信頼性を高めるために複数の手でコーディングをしていく。 また、教師の意思決定には教師認知が関連していることから、教師認知に関する文献を読んで知見を深めるとともに、教師を取り巻く教材について広く知るために教材研究もしていきたい。 最新の現場の状況を知るために学会・研修会に参加したり、本科研で得られた成果を学会で発表したりする予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
書き起しが終わっていないデータについての書き起しを進めるとともに、授業データの分析の信頼性を高めるために複数人が分析をコーディングをする必要があるため、科研代表者以外に分析をする補助が必要である。 最終年度である本年はすでに得られたデータについて多面的に分析を行い、複数の論文執筆を考えていること、また、Hi, friends!ほかの電子教材についての知見を深める必要性から、参考文献を購入する必要もある。 また、昨年度は国内だけであったが、国内外の学会に参加するための渡航費用も必要である。
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