研究課題/領域番号 |
23520757
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾島 司郎 東京大学, 総合文化研究科, 特任研究員 (40404959)
|
キーワード | 外国語教育 / 早期英語教育 / 脳波 |
研究概要 |
本研究課題は、自然言語に基づき、人工の文法を作り出し、それを健康な子供や大人に学ばせた場合に、学習に伴い、脳の活動やメタ言語意識がどのように変化するのかを研究するというものである。今年度は、5年の研究期間の2年目であり、初年度の成果に基づきながら、実際に研究者独自の人工文法をデザインし、被験者に学習をさせることを目指した。デザインした人工文法を、日本人の子供(小学生・未就学児)に学ばせて、その結果を受けて、人工文法・提示方法・学習手続きなどを改善するというサイクルを繰り返した。その過程で必要になったソフトウェアなどを購入し、また、被験者や研究アシスタントに謝金を支払った。学会やシンポジウムなどを通して、他の研究者と活発に意見を交換し、研究の発展に生かした。人工文法に関する過去の研究をレビューし学会で発表した。その内容を元にレビュー論文の執筆を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度、人工言語のデザイン発案の段階で、先行研究の分析に手間取って遅れが生じたのを完全には取り戻せなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
現段階で実際に子供を対象に人工言語学習実験を実施することが出来ているが、より大規模に実験を実施していくには、解決しておかなければならない問題が出てきたのも事実なので、そういった問題を早急に解決することを目指し、その後で大規模に実験を展開していきたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
引き続き、人工言語の学習実験を実施するために、行動実験・脳波実験の被験者謝金、実験補助者のアルバイト謝金、実験やデータ処理に関わる消耗品の購入などが必要になる。
|