研究課題
研究代表者が4月1日付けで別の研究機関に赴任した。新しい研究機関でも、本研究課題の研究が継続して行えるように、実験室や研究機器類を整えた。既に実施していた実験を補強するために、新たな実験室で、追加の実験を実施した。追加実験は、本研究課題の人工文法学習で、ある学習条件を除去した場合に、学習が成功するのか、失敗するのかを確認するために実施した。この学習条件は、過去の研究により、学習に必須であることが予測されていた。必要なデータを取得し分析を行った結果、予測の通り、本研究においても、この学習条件を取り除くと、学習が成立しないことが確認された。これまでの実験結果をまとめて、学会で人工文法学習実験について発表し、国内外の多くの研究者から意見や助言を得た。それらも踏まえて、また、新たなデータ分析結果も入れ込みながら、論文を執筆し、専門誌に投稿した。論文審査の中で3回のリビジョンを求められたので全て真摯に対応し、新たな分析結果も盛り込んだが、最終的には受理されなかった。この論文は必要な修正を施し、今後、別の専門誌に投稿する予定である。また、この論文の実験をさらに発展させた内容の実験を計画している。実験準備が整い次第、実験参加者を集めて実験を実施したい。昨年度から投稿していた人工文法学習研究のレビュー論文については、審査で修正を求められたので、要求に応じて原稿に修正を行い再投稿したところ、受理されて専門誌に掲載された。
3: やや遅れている
研究代表者の異動もあり、前の年度までに生じていた遅れを取り戻すに至ってない。
新しい分析も加えながら、論文の投稿をやり直す。研究代表者の異動により実験環境が変わったが、新しい環境の整備が完全ではない面があるので、さらに整備を進める。これまでの実験を発展させた新たな実験を実施する。これまでの成果や新しい実験結果を、学会やシンポジウムで発表する。
人件費・謝金を低く抑えられたため
研究環境の整備、図書購入、旅費などに使用する。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)
慶應義塾大学言語文化研究所紀要
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Biolinguistics
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Frontiers in Psychology
巻: 5, Article 564 ページ: 1-6
10.3389/fpsyg.2014.00564
IEICE Technical Report
巻: TL2014-19(2014-08) ページ: 43-48