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2013 年度 実績報告書

短期留学が英語オーラル・コミュニケーション能力と学習者の意識に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23520759
研究機関法政大学

研究代表者

佐藤 陽子  法政大学, 経営学部, 教授 (80523125)

キーワードスタディ・アブロード / 短期留学 / Study Abroad / 異文化コミュニケーション / スピーキング / オーラル・コミュニケーション / EFL/ESL / Speaking
研究概要

本研究は、英語圏への短期留学が日本人大学生の英語オーラル・コミュニケーション能力に与える影響を多面的に調査し、言語習得に大きく影響を与える、英語学習および異文化コミュニケーションに対する学生の意識の変化も合わせて分析するものである。また、留学準備コースの有用性を検証する。これらを総合的に考察することにより、効果的な短期留学プログラムと準備コースのあり方を提言する。
当該年度は、主データの収集および分析を行い、その成果を前年度の成果の一部と合わせて国際学会にて口頭発表した。具体的には、以下のデータを収集、分析した。1、ネイティブ・スピーカー試験官による、平成25年度留学生27名のオーラル・コミュニケーション能力評価(留学直前・直後)、2、上記学生による、留学直前・直後の自己評価、3、英語学習と異文化理解・コミュニケーションに対する意識、および留学準備コースの有用性についてのアンケートへの回答。データ分析の主な結果は、次のとおりである。ネイティブ・スピーカー試験官の評価によれば、留学後には、学生のオーラル・コミュニケーション能力は、測定したすべての側面で有意に向上した。また、文法では留学前のスコアと留学後のスコアの間に優位の相関が見られ、流暢さ、語彙、発音では留学前のスコアと留学前後のスコアの差の間に、有意な逆相関がみられた(すなわち、留学前に能力の低かった学生ほど留学による伸びが大きかった)。学生へのアンケートの結果によれば、留学により、異文化理解が深まり、英語学習に対する意欲と異文化に対する興味が高まった。
これらの結果から、短期留学は、学生の英語オーラル・コミュニケーション能力の向上と、英語学習に対する意欲および異文化に対する興味と理解を促進すると考えられる。この成果は、今後ますます重要性が増すと思われる短期留学を促進するための貴重な資料となることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Short-Term ESL Study Abroad: Do Japanese Students Communicate in English More Easily After the Programme?2013

    • 著者名/発表者名
      Yoko Sato
    • 雑誌名

      The Proceedings of the Conference of the International Journal of Arts & Sciences

      巻: 6/2 ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [学会発表] Short-term ESL study abroad experiences: Do they reduce Japanese students’ difficulty in oral communication in English?

    • 著者名/発表者名
      Yoko Sato
    • 学会等名
      The International Journal of Arts & Sciences, Mediterranean Conference for Academic Disciplines
    • 発表場所
      Grand Hotel Excelsior, Malta

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公開日: 2015-05-28  

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