自己決定理論(SDT)によると、人には生得的に備わっている心理欲求(自律性、有能性、関係性への欲求)があり、それらが満たされると内発的に動機づけられる。本研究の目的は、SDTに基づいて外国語学習者の動機づけを高める教育介入を行い、その成果を報告することであった。まず協同・協働学習 (CL) の定義づけを行い、SDTとCLの理論的親和性を示した。次にSDTの枠組みで実施するCLデザインを発表した。 また、動機づけ尺度を用いた調査を実施し、共分散構造分析でSDTを検証した。その結果適合度は低く、詳細検討の上アジア文化圏とSDTが構築された文化圏では、自律性の捉え方が異なる可能性があると結論づけた。
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