本研究は,小学校英語活動の長期的効果が中学時点で存在するのか量的・質的に調査した。最も履修開始が早い2012年度中学1年生(小1開始、計130時間履修)が,高いスコアを示すと期待されたが,2009年度中1生(小4開始、計90時間)にテストの全てのスコア(語彙文法、リーディング、リスニング、インタビュー)で及ばなかった。開始学年を早めても,この程度の履修時間数では中学校英語のスキル面に貢献するとは限らないことがわかった。情意アンケートは変化なく早期化の影響が見られなかった。中学生へのインタビューでは,小英を「楽しかった」と答えるものの,何をやったか「よく覚えていない」という回答が目立った。
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