• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

企業での英語コミュニケーション最適化に求められる英語教育の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520779
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

辻 和成  武庫川女子大学, 文学部, 教授 (00368549)

キーワードESP / ビジネス英語 / 企業英語研修 / 社内英語公用語化 / 国際コミュニケーション / ビジネスコミュニケーション / 国際コミュニケーションマネジメント / ビジネス通訳
研究概要

本研究テーマは「企業での英語コミュニケーション最適化に求められる英語教育の調査研究」であり、その調査研究(3年間)を進めている。対象は日本の製造業である。将来的には、研究成果を企業だけではなく大学における実践的なESP教育、特にEnglish for Business Purposes(EBP)教育の具体化へ繋げることを計画している。
この研究方針に沿って、本研究の初年度である2011年は、グローバル化を重点課題として進める製造会社の組織的な英語ニーズと英語使用に関する実態調査を行った。
2012年度はこれまでの調査研究をまとめJACET第51回国際大会(2012年9月)や言語管理研究会(2012年6月)において成果を発表(口頭発表とProceedings)した。さらに、CUE ESP Symposium 2012(2012年9月)においては、ポスター発表を通してESP領域の研究者と本研究の目的と成果を共有した。また、アスク出版から出された『企業・大学はグローバル人材をどう育てるか』(2012年12月)では、研究代表者が第2部第5章「専門英語(ESP)の充実」、研究協力者(辻勢都氏)が第2部第4章「企業内英語教育とグローバル人材の育成」を担当し、本研究のこれまでの成果の一部を公表した。
同時に、本年度は、より実践的な視点での分析を進めるために、グローバル化を進める製造会社での英語研修の実情とその問題点をあぶり出すための研究を研究協力者と共に進めた。具体的には、本研究テーマである企業における英語コミュニケーション最適化に必要な教育面でのweb調査を行った。主な被験者は大手の製造会社において英語教育を推進する人事部や人材開発部に所属する社員あるいは英語化事業に携わっているプロジェクト・メンバーの計100名であり、次年度実施予定の包括的な分析に向けた基礎データの収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究のテーマは「企業での英語コミュニケーション最適化に求められる英語教育の調査研究」であり、その調査研究(3年間)を進めている。
本研究調査初年度の2011年度は、グローバル化を推進する日本の製造会社に勤める1,000名を被験者とするインターネットによる定量調査を実施した。
2012年度は、そのデータの分析結果を学会・研究会で発表することにより本研究の成果を他の研究者や教員と共有した。また、研究調査の一部を学術図書にて一般に公表した。本研究では、英語教育や英語化推進事業に携わっている役員や管理職への定性調査(インタビュー等)を予定しているが、その効果的で効率的な実施を可能にするために、先ず本年度は、この職種に分類される100名の被験者に絞り込み企業英語教育と英語化の実情と問題点に関する電子調査(質問と記述)を実施した。

今後の研究の推進方策

本調査研究の3年目である2013年度は、これまでの研究成果の総括と次のステップへの明確な計画の策定を計画している。
本研究の初年度である2011年度には、グローバル化を推進する製造会社に勤務する従業員1,000名を対象とした英語使用の実情調査・分析を実施した。次の2012年度には、英語教育や英語対策に携わる人事部や英語化推進事業を対象とし、被験者100名に対して英語コミュニケーション最適化に関する調査を実施した。
2013年度は、これまでの研究成果の取りまとめと、研究成果の充実と精査のために中堅・大手の製造会社において英語教育や英語化事業に携わる役員・管理職・中堅社員への定性調査(インタビュー等)を計画している。そして、グローバル化を進める日本企業(製造業)における英語コミュニケーション最適化のための英語教育の在り方への提言としてまとめたい。また、日本産業の根幹を成す製造業における英語使用の実態と求められる英語教育をあぶりだすことにより、大学における実践的で実現可能なESP教育の具体化へと繋げたい。

次年度の研究費の使用計画

2013年度の主な研究項目としては、前年度調査の分析、定性調査(インタビュー等)の実施、そして、本テーマに関する研究調査結果の総括(学会等での発表・研究報告書の作成)が挙げられる。それぞれの研究項目対応のために必要な経費は次年度予算枠内に抑える予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Assessing the Need for English at Manufacturing Companies in Japan2012

    • 著者名/発表者名
      Kazushige Tsuji, Setsu Tsuji
    • 雑誌名

      Proccedings for the JACET 51st International Convention

      ページ: 401-406

    • DOI

      ISSN 2186-3598

  • [学会発表] Assesing the need for Engllish at Manufacturing Companies in Japan2012

    • 著者名/発表者名
      Kazushige Tsuji, Setsu Tsuji
    • 学会等名
      JACET CONVENTION - The 51st International Convention
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      20120831-20120902
  • [学会発表] 企業と英語ニーズに関する調査結果

    • 著者名/発表者名
      辻和成、辻勢都
    • 学会等名
      第5回国際言語管理研究会
    • 発表場所
      青山学院大学
  • [学会発表] 企業における英語ニーズ

    • 著者名/発表者名
      辻勢都
    • 学会等名
      CUE ESP Symosium 2012 hosted by JALT CUE SIG and JACET Kansai ESP-SIG
    • 発表場所
      奈良先端科学技術大学院大学
  • [図書] 企業・大学はグローバル人材をどう育てるか2012

    • 著者名/発表者名
      辻和成(第2部、第5章)、辻勢都(第2部、第4章)
    • 総ページ数
      245  34-45頁 46-56頁
    • 出版者
      アスク出版

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi