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2013 年度 実績報告書

小学校英語の単語認知に関する実証的研究と英語活動に使用できる将来的教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 23520781
研究機関広島国際大学

研究代表者

三宅 美鈴  広島国際大学, 心理科学部, 教授 (50352034)

研究分担者 松川 文雄  広島国際大学, 工学部, 教授 (50352042)
キーワード小学校英語教育 / 拡張現実感(AR) / 単語認知 / 教材開発
研究概要

本研究の目的はこれまで行なってきた音と文字の結び付けに関する研究に加え意味理解も含めた単語認知に関する実証的研究と将来的教材開発である。平成23年度(初年度)では形容詞・名詞・動詞のAR(Augmented Reality:拡張現実)教材を試作し実験授業を行った。具体的にはAR教材を使用した授業と従来の絵カードを使用した授業を行い単語の音と文字および意味、反対語(形容詞のみ)の結び付けの正答率の比較を行いデータ収集を行った。
平成24年度(2年目)では形容詞に関するデータ分析を行い関連学会で発表しその成果を論文にまとめた(平成25年度発行)。分析結果は形容詞の単語の音と意味の結び付けではAR教材の方が有効であり,音と反対語の結び付けに関しては両教材間には有意差はなかった。音と文字の結び付けではAR教材を使用した単語の正答率の方が有意に高かった。これらの結果から,形容詞においてはAR教材は音と意味および音と文字を結びつけることに効果があることがわかった。
平成25年度(最終年度)では名詞と動詞のデータ分析を行い関連学会で発表した。分析の結果,名詞は音とスペルの結び付けに効果があったが意味の結びつけでは教材間に差はなかった。しかし、一ヶ月後に記憶を辿らせた結果、AR教材は絵カードより単語記憶の定着度を高いことがわかった。動詞に関しては教材間に差はなかった。
以上をまとめると,試作したAR教材はその特徴である印象度の強さと注目度の高さにより抽象的で捉えにくい形容詞の習得に効果があり,名詞においては音とスペルの結びつけと単語記憶の定着度が高いことがわかった。
上記結果を基に、AR教材の開発を進め改良版を作成した。特に名詞の音と意味の結び付けに弱い点を考慮し改良を加え、将来的教材として開発を行った。また将来的に小学校での文字導入も念頭にフォニックス教育法を取り入れたAR教材を開発した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 小学校でのAR技術を用いた教材による形容詞の音と意味・スペル・反対語への結び付けに関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      三宅美鈴、松川文雄、重安哲也
    • 雑誌名

      日本児童英語教育学会誌

      巻: 第32 号 ページ: 59-73

    • 査読あり
  • [学会発表] Examination of new educational materials using AR technology on learning three parts of speech: adjective, noun, and verb

    • 著者名/発表者名
      Misuzu Miyake, Fumio Matsukawa, Tetsuya Shigeyasu
    • 学会等名
      The 11th Asia TEFL international Conference
    • 発表場所
      Ateneo de Manila University(Philippines)
  • [学会発表] 小学校英語活動で試用したAR教材の効果に関する研究-名詞の音と意味・スペルへの結びつけの観点から-

    • 著者名/発表者名
      三宅美鈴、松川文雄
    • 学会等名
      日本児童英語教育学会
    • 発表場所
      大阪商業大学(大阪)

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公開日: 2015-05-28  

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