研究課題/領域番号 |
23520784
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
岡崎 久美子 仙台高等専門学校, 総合科学系文科, 教授 (70290690)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 高等専門学校 / プレゼンテーション / 教科書 |
研究概要 |
高等専門学校(以下高専)の学生に焦点を当てて、英語プレゼンテーション学習教材の開発のあり方を研究しそれに基づいて教材を開発する目的で、本年度は以下の調査研究を行った。(1) 本研究代表者が過去に開発した英語教科書、及びその開発過程を再検討し、講演を行った。また、先行文献の成果や海外の事例を参考に教材開発のあり方をシステム化する準備を行った。併せて、学会等において、英語プレゼンテーションに関する多様な指導方法や教材の現状、その開発のあり方を調査した。(2) 高専の学生に求められる英語力を把握するために、JABEE(日本技術者教育認定機構)や編入先大学等が求める英語力の内容を調査した。そして、これらに対応するためには、学生が生涯にわたって学習していく上で必須の情報収集の能力や、仕事の上で必要となる、専門分野に関するプレゼンテーションの能力を養うのに資する英語力を養成しなければならないと考えた。そこで、研究代表者が所属する高専の専攻科において、学生が自らの問題意識に沿ってテーマを選定し、内容を調査し、英語のレジュメ集を作成し、英語でプレゼンテーションを行う授業を実施し、その方法を検討するとともに、並行してこのようなプロセスを支援できる教材の開発の方法を検討した。特に理工系の内容を英語で適切に表現できるようになるために必要なトレーニングの内容と方法の検討、および指導者と学習者の意見が反映され、両者にとって使いやすい教材の開発のあり方の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究代表者が開発した教科書やその開発過程の検討を進めたが、学生のプレゼンテーション活動の支援は個別指導によるところが大きく、教材としての一般化はやや遅れが出ていると評価される。
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今後の研究の推進方策 |
実際のプレゼンテーションの指導、最新の学術研究の調査、海外事例の研究を通じて教材開発のあり方を検討していく。今年度は参考資料の入手が献本等により実現できたケースが多くあったため、記録用品等を購入する必要が生じずに済み、次年度使用額が発生した。24年度は備品費を用いてデータを蓄積できる環境を整え、デジタル資料の収集を進める。また、今年度の方法で入手できなかった教材等資料や指導事例の収集を調査旅費等を用いて行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は本年度行っている教材等資料の収集や指導事例収集をさらに推進し、教材の開発を検討する。
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