研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、これまであまり関心が持たれてこなかった、朝鮮半島の古代・中世における貨幣流通の実態を明らかにすることであった。古代・中世の朝鮮半島では、中国で盛んに発行された円形方孔の銅銭の影響を常に受けながらも、それらの銅銭は実際に流通したものと考えるよりもむしろ、呪術的な意図で用いられることが多く、実際の社会においては、現物貨幣の影響力が強いことが明らかになった。この点が、同じ中国の影響を受けた日本の古代・中世社会とは異なる特質であると考えられる。
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木簡と文字(韓国)
巻: 9 ページ: 201-209
巻: 7 ページ: 193-200
山形大学歴史・地理・人類学論集
巻: 14 ページ: 63-72