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2011 年度 実施状況報告書

明治期の日米文化交流史における来日アメリカン・ボード宣教師と同化の諸問題

研究課題

研究課題/領域番号 23520787
研究機関山形大学

研究代表者

伊藤 豊  山形大学, 人文学部, 准教授 (40344775)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード文化交流史 / 来日宣教師 / 明治時代 / 同化 / ABCFM
研究概要

本研究の目的は、異質な集団間の文化交渉における同化の問題を、日米文化交流史における来日アメリカン・ボード宣教師の事跡を具体的な分析対象としつつ、歴史的に探求することである。科研費交付希望期間である3年間で実現を目指すのは、大きく分けて以下の3点である。(1) アメリカン・ボード来日宣教師に関する一次資料の収集。(2) 同上テーマに関する二次資料の追加的収集。(3) 収集した資料の読解・分析を行い、そうした作業を通じて得られた新たな知見と成果を、論文・学会発表の形で公表する。研究開始時から平成24年3月にかけては、まず文献資料の検索・収集・分析を実施した。ウェブ上のデータベースをおもに利用して、本研究に有意な一次・二次資料を検索・一覧化した後、資料の収集をおこなった。同時に、研究テーマに関する包括的な一次資料集である「アメリカ外国伝道委員会記録文書集」(マイクロフィルム)を購入し、読解・分析を進めた。また平成24年3月にはアメリカ合衆国ボストンのコングリゲーショナル・ライブラリーにおいて、日本では入手不能な一次・二次資料の調査・収集を実施した。上記の現地調査にて集めた資料を整理・分析していく作業は、現在まで進行中である。具体的には、収集資料の整理をアルバイト人員の手を借りつつ進め、あわせて資料の読解ならびに必要部分の翻訳作業に着手し、対象資料の時代的な背景分析と歴史的な位置づけ作業をおこなっている。業績としては、研究開始時から平成24年3月までに、本研究に関連する1回の研究会発表を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上に挙げた本研究の目的のうち、(1) アメリカン・ボード来日宣教師に関する一次資料の収集、および(2) 同上テーマに関する二次資料の追加的収集については、研究上必要と見込まれる資料の多くをすでに収集したことにより、ほぼ当初の計画を達成したと思う。また目標(3) 収集した資料の読解・分析を行い、そうした作業を通じて得られた新たな知見と成果を、論文・学会発表の形で公表する、に関しては、資料の分析と論文の執筆がともに進行中であり、これもおおむね順調に進展していると言える。

今後の研究の推進方策

今後は、これまでに引き続き収集資料の読解ならびに分析に取り組み、並行して学会や研究会発表を通じて研究成果を公表しつつ、論文の執筆と投稿を進める。

次年度の研究費の使用計画

研究費の使用計画を項目別に述べれば、現在のところ以下のようになる。・マイクロフィルムの購入などの追加資料の収集。・追加資料の収集のため、(可能ならば夏季休暇の間に)訪米を計画している。・学会発表のための旅費や論文投稿料。・収集資料の整理のためのアルバイトの人件費。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] カタストロフィの地としての「東北」 ―英語圏におけるそのイメージをめぐって―2012

    • 著者名/発表者名
      伊藤 豊
    • 学会等名
      日本比較文学会北海道支部・東北支部共催 比較文学研究会
    • 発表場所
      北海学園大学豊平キャンパス
    • 年月日
      2012年3月17日

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公開日: 2013-07-10  

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