研究課題/領域番号 |
23520796
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
谷本 晃久 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (20306525)
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研究分担者 |
川上 淳 札幌大学, 地域創成学群, 教授 (10405623)
松本 あづさ 藤女子大学, 文学部, 講師 (90510107)
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キーワード | 北海道 / 日本史 / 史料学 / 近代史 / 近世史 |
研究概要 |
本年度は、研究計画に基づき、ふたつの史料調査を実施した。ひとつは十勝地方豊頃町二宮所在の「君尹彦氏文書」、いまひとつは利尻島利尻富士町鬼脇所在の「寺嶋菓子舗文書」がそれである。いずれも、前年度に引き続いての調査である。前者の「君尹彦氏文書」は、本研究プロジェクトの準備段階を含め、5次に亘った調査の最終年度とすることが叶い、10万点に及ぶ史料の調書を完成することができた。後者の「寺嶋菓子舗文書」は、本研究プロジェクト開始以来3回目の調査であり、史料群のうち文書616件の調書を作成することができたが、物質文化資料については一部それを完成することが叶わなかった。これら史料調査は、研究計画に基づき、昨年度に引き続き教育的効果を意識し、研究代表者・分担者の所属する大学の院生・学生の参加を得て実施された。本年度執行経費のうち旅費については、これら史料調査の実施に当たって要したものである。 調査の実施と併せて、本年度はプロジェクトの最終年度であったため、その成果を公表する作業を実施した。調査の直接的な成果として、前者の「君尹彦氏文書」に関しては、本研究プロジェクトの経費を活用し、全体の約半数を掲載した目録を、解題・考察を付して出版した。後者の「寺嶋菓子舗文書」に関しては、本年度作成した文書の調書124件につき、その目録を解題を付して雑誌論文として公表した。解題作成に際しては、研究計画に即すかたちで、北海道所在史料の特質を、史料論的観点を踏まえた位置づけを試みた。 今後は、本研究プロジェクトの成果を活かし、調査対象文書全点の目録公刊を果たし、併せてその史料学的位置づけを深めていくことを計画している。
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