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2013 年度 実績報告書

北海道所在史料群の伝存状況からみる地域的特質に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23520796
研究機関北海道大学

研究代表者

谷本 晃久  北海道大学, 文学研究科, 准教授 (20306525)

研究分担者 川上 淳  札幌大学, 地域創成学群, 教授 (10405623)
松本 あづさ  藤女子大学, 文学部, 講師 (90510107)
キーワード北海道 / 日本史 / 史料学 / 近代史 / 近世史
研究概要

本年度は、研究計画に基づき、ふたつの史料調査を実施した。ひとつは十勝地方豊頃町二宮所在の「君尹彦氏文書」、いまひとつは利尻島利尻富士町鬼脇所在の「寺嶋菓子舗文書」がそれである。いずれも、前年度に引き続いての調査である。前者の「君尹彦氏文書」は、本研究プロジェクトの準備段階を含め、5次に亘った調査の最終年度とすることが叶い、10万点に及ぶ史料の調書を完成することができた。後者の「寺嶋菓子舗文書」は、本研究プロジェクト開始以来3回目の調査であり、史料群のうち文書616件の調書を作成することができたが、物質文化資料については一部それを完成することが叶わなかった。これら史料調査は、研究計画に基づき、昨年度に引き続き教育的効果を意識し、研究代表者・分担者の所属する大学の院生・学生の参加を得て実施された。本年度執行経費のうち旅費については、これら史料調査の実施に当たって要したものである。
調査の実施と併せて、本年度はプロジェクトの最終年度であったため、その成果を公表する作業を実施した。調査の直接的な成果として、前者の「君尹彦氏文書」に関しては、本研究プロジェクトの経費を活用し、全体の約半数を掲載した目録を、解題・考察を付して出版した。後者の「寺嶋菓子舗文書」に関しては、本年度作成した文書の調書124件につき、その目録を解題を付して雑誌論文として公表した。解題作成に際しては、研究計画に即すかたちで、北海道所在史料の特質を、史料論的観点を踏まえた位置づけを試みた。
今後は、本研究プロジェクトの成果を活かし、調査対象文書全点の目録公刊を果たし、併せてその史料学的位置づけを深めていくことを計画している。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 千島通史(13) 開拓使時代の千島2014

    • 著者名/発表者名
      川上淳
    • 雑誌名

      根室市歴史と自然の資料館紀要

      巻: 26 ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 近世後期における蝦夷地の「御用留」―ネモロ場所の事例から2014

    • 著者名/発表者名
      松本あづさ
    • 雑誌名

      藤女子大学文学部紀要

      巻: 51 ページ: 125-145

  • [雑誌論文] 19世紀蝦夷地における「境域」としての可能性2013

    • 著者名/発表者名
      谷本晃久
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 911号 ページ: 2-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 第2次利尻富士町鬼脇「寺嶋菓子舗文書(カクス田中家文書)」調査概報2013

    • 著者名/発表者名
      谷本晃久・松本あづさ
    • 雑誌名

      道歴研年報

      巻: 14 ページ: 54-64

  • [雑誌論文] 蝦夷地の「論所」と証文2013

    • 著者名/発表者名
      松本あづさ
    • 雑誌名

      北海道史研究協議会会報

      巻: 93 ページ: 15-18

  • [学会発表] 19世紀初頭の亜庭湾岸と利尻島の社会2013

    • 著者名/発表者名
      谷本晃久
    • 学会等名
      利尻島歴史講座(利尻町教育委員会・利尻町立博物館)
    • 発表場所
      利尻町交流促進施設どんと
    • 年月日
      20130917-20130917
    • 招待講演
  • [図書] 君尹彦氏文書目録 I2014

    • 著者名/発表者名
      谷本晃久・川上淳・松本あづさ
    • 総ページ数
      301
    • 出版者
      北海道大学大学院文学研究科日本史学講座谷本研究室

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公開日: 2015-05-28  

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