研究課題
基盤研究(C)
本研究は、人脈・情報・信頼という視点から、日本近世の豪農商層が有していた政治的力量を明らかにすることを目指した。検討対象としたのは幕府の代官所が置かれていた石見国大森町の熊谷家(島根県大田市)である。研究では同家文書に残される手紙を用い、同家の人脈、情報収集(金銀米相場・政治事件)、手紙の郵送の実態を明らかにした。そして19世紀において熊谷家が築き上げていた人脈・情報網が同家の発展・安定を支え、それらは個人と個人、家と家との信頼関係によって成り立っていたことを明らかにした。
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歴史学研究2014年度大会
巻: 特集号
人間文化研究機構『9-19世紀文書資料の多元的複眼的比較研究』
ページ: 7-18