研究課題
基盤研究(C)
本研究は、萩藩を事例に、近世最後の50年間における物価変動と藩財政の関係を解明した。この間に、貨幣価値は9分の1に下落し、米価が9倍に上昇したこと、藩札の大増刷や産物取立政策と藩財政の関係などを解明した。また、萩藩近世後期の財政システムは、一般会計のみならず、返済方・撫育方・札座・諸役所修補銀などの特別会計からなっており、この両方を見なければ、藩財政の総体を解明できないこと、藩の借銀のうち多くがこの特別会計からの借り入れであることを解明した。さらに、明治期の藩札・藩債の償還について、萩藩を事例に具体的に解明した。
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近世後期~幕末期の和市変動と萩藩財政の研究(平成二十三年度~平成二十五年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書)
ページ: 87~109
やまぐち学の構築
巻: 第9号 ページ: 1-24
巻: 第8号 ページ: 1-33
巻: 第7号 ページ: 1-25