科学研究費補助金(基盤研究C 平成23-27年度「近代日仏間生糸・絹織物貿易史の研究-リヨン絹織物業組合の原史料を中心に-)により、フランス国立図書館・フランソワ・ミッテラン館に赴き、調査を実施している。あわせて日本国内の史料所蔵機関において、史料・文献等の調査を行っている。 1 報告者は、平成27年12月23日(水)-1月10日(日)まで、現地史料調査を実施し、 19世紀-20世紀前半の日仏間生糸・絹織物業貿易に関する仏文史料・原文書等を、1万枚余複写して、帰国している。これら史料は、日本国内には、コレクションとしては存在しておらず、フランス側から当該期のシルク貿易史を研究する際の、重要な史料となる。 2 報告者は、上記1の研究・調査に連動させ、補充調査として、科学研究費補助金、および所属機関の個人研究費等を使用して、首都圏、東北、西日本エリアにおいて、生糸・絹織物貿易に関する史料・文献等の収集を行っている。これらは、明治-昭和前期のシルク産業に関する史料が、中心となっている。
|