現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の基礎データを構成する、今帰仁村兼次の字文書の整理と情報化の作業は、当初想定した以上にきわめて膨大な作業量になることがわかった。基本作業は手を抜けない1回性の作業であり、有能な作業スタッフ(補助員)を養成確保できる時期に、集中的に取り組むことにした。そのため、平成24年度の研究計画を修正し、達成度にやや遅れを来たした。 整理作業は、今帰仁村兼次の字文書資料に集中した。当初、伝存する兼次字文書は約2000件と推定された。その内まとまっている「公文綴簿冊」(1950-56,57,58,1970,71,72,76,77年度)文書について、1文書=1件=1カード方法で、Wordに文書内容情報を要約記入し、さらにExcelにDB化した。結果、1950-56年度(195件)、1957年度(239件)、1958年度(199件)、1970年度(359件)、1971年度(201件)、1972年度(302件)、1976年度(238件)、1977年度(215件)、合計1767件を資料・情報化した(12ファイルに整理)。 質的に良好な字情報が作成・整理できた。ただ、やや専門的技能と勘を要し、膨大な作業量であるので、他の字誌で同じように実施できるかは検討課題である。本研究においてできるだけ一般化・マニュアル化を図り事例を提案する。地域研究は本来このような基礎的作業を伴うものであろう。
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