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2013 年度 研究成果報告書

近世における幕藩権力の恩赦に関する基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 23520838
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関早稲田大学

研究代表者

谷口 眞子  早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70581833)

研究期間 (年度) 2011 – 2013
キーワード恩赦 / 近世法 / 罪と罰 / 幕藩関係 / 裁判 / 先祖祭祀 / 三権分立
研究概要

本研究の目的は、江戸時代に幕府と藩が実施した恩赦について関連史料を収集・分析し、恩赦の具体的過程を明らかにすることによって、その近世的位置づけを考察するところにあった。現代的観点からすれば、恩赦は政治による司法への介入だが、そもそも近世では恩赦を前提として裁判が行われ、幕府・藩の慶弔による恩赦の実施は、政治的威信の発露、御家の存続の象徴であるとともに、時代感覚に適合した刑罰を科す結果も生み出した。岡山藩、萩藩、加賀藩の検討から、恩赦適用者の選択や裁判の合理化などに司法的技術の進化、司法的論理の芽生えがみられ、行政と司法を分離しようとする思考が幕末にかけて見いだせることが明らかになった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 2012 2011

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 加賀藩における恩赦の時代的変遷2014

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 雑誌名

      早稲田大学大学院文学研究科紀要

      巻: 59輯(2013年度) ページ: 3-20

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『法事の赦』の構造分析―岡山藩池田家を事例に―2013

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 雑誌名

      岡山地方史研究

      巻: 130号 ページ: 1-15

  • [雑誌論文] 幕藩権力による恩赦の構造と特質―近世中後期萩藩を事例に―2013

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 雑誌名

      日本史研究

      巻: 607号 ページ: 54-75

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 岡山藩における将軍回忌法要の恩赦2011

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 雑誌名

      史観

      巻: 165 ページ: 1-14

  • [学会発表] 加賀藩における恩赦の時代的変遷2013

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 学会等名
      日本法制史学会東京部会
    • 発表場所
      星薬科大学
    • 年月日
      2013-09-21
  • [学会発表] 幕藩権力による恩赦の構造と特質―近世中後期萩藩を事例に―2012

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 学会等名
      日本史研究会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2012-10-13
  • [学会発表] 「法事の赦」にみる近世の罪と罰2011

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 学会等名
      近世法史研究会
    • 発表場所
      東京大学法学部
    • 年月日
      2011-08-29
  • [図書] 赤穂浪士と吉良邸討入り2013

    • 著者名/発表者名
      谷口眞子
    • 総ページ数
      149
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2015-07-16  

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