研究課題/領域番号 |
23520851
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研究機関 | 沖縄工業高等専門学校 |
研究代表者 |
下郡 剛 沖縄工業高等専門学校, 総合科学科, 准教授 (50413886)
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研究分担者 |
林 譲 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00164971)
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キーワード | 仏教 / 社会的機能 / 臨済宗 / 真言宗 / 観音信仰 / 補陀落渡海 / 金石文 / 日記 |
研究概要 |
昨年度同様、東京大学史料編纂所資料を中心に、琉球寺院関係データの集積を進めると同時に、昨年度から琉球国内の活字史料についてもデータ集積を開始した。また昨年度調査で確認した琉球仏教関係石碑土中埋没部分について、8月に科研研究組織に加えて、那覇市文化財課、琉球大学考古学研究室の協力を仰ぎ、発掘調査を行った。 研究成果として『沖宮順治十七年石碑-沖縄県那覇市沖宮所在仏教関係石碑四基の発掘調査記録-』を日本史史料研究会から出版した他、「近世琉球における日記の作法―那覇役人福地家の日記を通して―」(『日記・古記録の世界』・思文閣出版)、「琉球の日記にみる公から私への転換―『福地家日記』をとおして―」(『古文書研究』77)の2稿を執筆した(ともに執筆者校了済み)。その他、科研研究組織として8月の発掘調査にあわせて「沖宮天燈山所在石碑に関する調査途中報告会」(沖宮権現堂)を主催、下郡剛(代表者)が「沖宮天燈山所在石碑の銘文」、生駒哲郎(協力者)が「五大五行について」のタイトルで発表を行った。さらに12月には発掘調査結果を踏まえた発表を「沖宮天燈山所在石碑の銘文」のタイトルで、近世の宗教と社会研究会にて行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
昨年度確認した沖縄県内仏教石碑の発掘調査を行えたこと、第1冊目の報告書を出版できたことは大きな成果であった。よって「当初の計画以上に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に発掘調査した琉球仏教関係石碑について、報告書の第2冊目を刊行する。1冊目は写真資料の提示を目的としたが、2冊目は研究編として、石碑の歴史的意義を明らかにしてゆく。さらに、沖縄本島以外の仏教関係石碑について、報告書が作成されていないものがある。次年度は当該石碑についても科研研究組織での共同調査を行う。 他方で、次年度も東京大学編纂所架蔵史料および沖縄県内活字史料から琉球仏教寺院関係データの集積を継続する。昨年度、今年度中に刊行準備を進め、出版社に入稿したいとした『琉球国由来記』「諸寺旧記」続編については、石碑調査継続上の時間的制約により困難かと思われるが、引き続き刊行準備を継続してゆきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
75,122円は3月中に既に執行済みであるが、沖縄高専会計システムの関係上、4月振込となり、実際には残額0円となっている。 既に実質残額は0であるので、使用計画はなし。
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