研究課題/領域番号 |
23520856
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館 |
研究代表者 |
藤田 励夫 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 保存修復室長 (00416554)
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キーワード | 大般若経 |
研究概要 |
国内で刊行されている自治体史を通読し、大般若経に関連する史料を収集するとともに一覧表を作成した。今年度は、特に関西圏の自治体史を中心に調査を行った。 刊行されている史料集を通読し、大般若経に関連する史料を収集するとともに一覧表を作成した。今年度は、太宰府天満宮史料、国史大系、史料纂集を中心に調査を行った。 全国の自治体のホームページから、地方自治体指定文化財の大般若経についての情報を収集した。 中国安徽省の宣紙の産地を訪問し、中国の代表的な手漉き紙である宣紙の製作技法を調査するとともに、サンプルを入手した。 韓国・国立中央博物館にて高麗版大般若経の調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内で刊行されている自治体史の調査については、北海道から関西圏までと岡山県、広島県の一部の調査をほぼ終了した。今後、中国、四国、九州の自治体史調査を行う。 現在入手可能な刊行されている史料集については、ほぼ調査を終えた。 自治体ホームページの調査については、ほぼ調査を終えた。 大般若経の調査については、高麗版等について実施し、料紙調査についても、中国を中心に宣紙などの代表的な手漉き紙調査を実施できた。 3年間の事業期間のうち、2年間で史料調査については、8割方を達成した。その理由として、自治体史の調査については、西日本関係の調査を残しているが、刊行された大日本史料等の史料集の調査と自治体ホームページの調査はぼぼ終えることができた。
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今後の研究の推進方策 |
自治体史の調査を引き続き実施して、完了させる。これまでに調査収集した大般若経関連の史料をデジタル化すると共に、集約して、より高次元の研究に資する。それに加えて、料紙の調査にも目配りしつつ、大般若経の現物の調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
これまでに調査収集した史料をデジタル化する。また、史料を集約して一覧表にする。引き続き、大般若経の現物の調査を実施する。特に玄奘三蔵が大般若経漢訳を行った西安で調査を実施する。あわせて、漢訳が行われた大慈恩寺等の玄奘縁の寺院についての調査も行う。
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