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2013 年度 実績報告書

昭和前期における日本人とタタール系トルコ人との交流史

研究課題

研究課題/領域番号 23520876
研究機関東洋大学

研究代表者

三沢 伸生  東洋大学, 社会学部, 教授 (80328640)

キーワード国際研究者交流 / 中東 / トルコ / オスマン帝国 / イスラーム / タタール / 回教政策 / アジア主義
研究概要

最終年度においても、平成23・24年度に引き続き在日タタール系トルコ人にかかわる諸史料をタタール系トルコ語史料と日本語史料の2部門について探索・収集・分析・研究を進めていった。タタール系トルコ語史料については当初、戦前・戦中期の奉天で刊行されていた日刊新聞であるMilli Bayrakの探索・複写収集を目指したものの、存在が確認できたものの原史料保護のために複写収集はほとんどできなかった。しかし同時期に東京で刊行されていたYeni Yapon Mohbiri誌についていくつか成果をあげ、内外の複数の研究者と今後に完揃いを目指してデータベースを構築する同意を得たことが大きな成果であった。また私文書史料に関してはトルコにおいて大きな収穫があり、所属する東洋大学アジア文化研究所の出版物として、Album of tatar Exiles in Interwar Japanを刊行したほか、研究所年報に史料紹介を執筆した。日本語史料については、平成23年度の調査をもとに大久保幸次(駒澤大学教授)の書簡・写真・遺稿などの私文書史料を電子化・データベースの構築を行った。予定していた鴨澤巌(法政大学教授)氏の遺されたデータに関しては所在不明で本年度中には達成できなかった。その一方で、在日タタール系トルコ人と日本の交流関係の一端を担う、戦前期にイスタンブルに設けられた日本商品館の館報(全90号)に関して書誌データベースを編纂し、『イスタンブル日本商品館関係資料集』として刊行した。
また成果公開として、5月にトルコ大使館文化部主催による「シンポジウム・タタールの過去・現在、そして未来へ」で口頭発表を行ったほか、学術論文も執筆した。さらに3年間のプロジェクト研究の成果を広く公開すべく、当初計画通りに自己のWEBサイトを更新し、3年間に構築したデータベースを格納して拡充を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「戦間期のイスタンブルにおける日本の経済活動(6):コンスタンチノープル日本商品館(イスタンブル日本商品館)に関する研究」2014

    • 著者名/発表者名
      三沢伸生
    • 雑誌名

      『アジア文化研究所研究年報』(東洋大学)

      巻: 48 ページ: 129-148

  • [雑誌論文] 「1950年代における在日タタール人に関する史料:データベース化すべき私文書史料の一例」2014

    • 著者名/発表者名
      三沢伸生
    • 雑誌名

      『アジア文化研究所研究年報』(東洋大学)

      巻: 48 ページ: 219-224

  • [学会発表] 「極東・日本のタタール人:20世紀の国際情勢の中で」

    • 著者名/発表者名
      三沢伸生
    • 学会等名
      「シンポジウム・タタールの過去・現在、そして未来へ」
    • 発表場所
      トルコ大使館文化部ユヌス・エムレ トルコ文化センター
    • 招待講演
  • [図書] Album of Tatar Exiles in Interwar Japan2014

    • 著者名/発表者名
      Nobuo MISAWA (ed.)
    • 総ページ数
      48
    • 出版者
      ACRI, Toyo University
  • [図書] 『イスタンブル日本商品館関係資料集:戦間期のトルコにおける日本の経済活動(1)』2014

    • 著者名/発表者名
      三沢伸生(編)
    • 総ページ数
      50
    • 出版者
      三沢伸生(東洋大学)
  • [備考] 三沢伸生研究室 NM-LABO

    • URL

      http://middleeast-asia.com/misawa/

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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