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2014 年度 実績報告書

イギリスにおける反アパルトヘイト市民運動と反人種主義規範の広がり

研究課題

研究課題/領域番号 23520888
研究機関北海道大学

研究代表者

浜井 祐三子  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (90313171)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードイギリス / 現代史 / 移民 / 反人種主義
研究実績の概要

本研究課題は、1950-70年代のイギリスに旧植民地から移民が流入した結果、政策枠組みとしての「人種関係」が浮かび上がるのとほぼ並行する形で、国内外に生じる「人種問題」への意識が高まる過程と、ほぼ同時期に大きな盛り上がりを見せたイギリスにおける南アフリカのアパルトヘイトに反対する市民・政治運動の関わりを明らかにしようとするものである。前年度までの史料調査で明らかになってきたことは、イギリスの「反アパルトヘイト運動(Anti-Apartheid Movement, AAM)」のニューズレターの分析などを通じて、イギリスにおける反人種主義運動において一定の役割を担った「白人」リベラルの人々が、「反アパルトヘイト運動」において中心的な役割を担った人々と人的にオーバーラップすることが指摘できる一方で、AAMにおいては、常に人種的なマイノリティの人々との協調が欠けていたことがわかってきている。反人種主義運動、反アパルトヘイト運動は、反植民地主義運動(Anti-colonialist movement)とも人的なオーバーラップが指摘でき、昨年度からは、労働党左派議員で1950年代後半に議会に人種差別禁止法案の導入を9度に渡って試み、その一方で反アパルトヘイト運動、反植民地主義運動にも関わっていたフェナー・ブロックウェイ(Fenner Brockway)らの1950年代から60年代の運動に関する研究を進めるとともに、より幅広く、当時の反人種主義運動の構図を検証するために、他の反人種主義市民団体およびマイノリティを主体とした反人種主義団体の文献にあたるなどの史料調査を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 'Kiyotaka Sato, Life Story of Mr Terry Harrison, MBE: His Identity as a Person of Mixed Heritage (RCHRCD, Tokyo: Meiji University, 2013)'2014

    • 著者名/発表者名
      Yumiko HAMAI
    • 雑誌名

      The East Asian Journal of British History

      巻: 4 ページ: 201-204

    • オープンアクセス
  • [図書] コモンウェルスとは何か- ポスト帝国時代のソフトパワー2014

    • 著者名/発表者名
      浜井 祐三子(章担当)
    • 総ページ数
      315(うち24ページ)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] イギリス文化事典2014

    • 著者名/発表者名
      浜井 祐三子(項目担当)
    • 総ページ数
      936(うち3ページ)
    • 出版者
      丸善出版

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公開日: 2016-06-01  

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