研究課題/領域番号 |
23520903
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山本 明代 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (70363950)
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キーワード | 強制移住 / 住民交換 / 難民 / ハンガリー / チェコスロヴァキア / ドイツ人の「追放」 / セーケイ |
研究概要 |
2013年度は、この2年間の資料収集とその分析の成果を踏まえて、補足的な資料収集を行い、研究成果の最終的な報告と論文執筆を行うことが目的だった。この計画を実施するために、9月にハンガリーにおいて調査を行った。ハンガリー国立図書館とサボー・エルヴィン市立図書館にて、ドイツ系住民の強制移住とセーケイ難民の流入、チェコスロヴァキアとハンガリー間の住民交換に関する資料調査を行った。加えて、ブダペシュト近郊のブダエルシのヤカブ・ブレヤー博物館を訪問し、ドイツ系住民の追放に関するインタビューと博物館での調査を行った。しかし、予定したハンガリー国立文書館での調査は、文書館の臨時休館によって史料調査ができなかった。この点に関しては、延長申請が承認されたため、2014年度中に実施する予定である。研究成果は、9月に行われたワークショップと学会シンポジウムでのコメントで一部口頭発表を行ったほか、ドイツ系移民と住民に関する論考の発表と2014年に刊行される翻訳書の解説文に著した。最終的な成果については、日本語と英語論文を現在執筆中である。延長申請が認められた調査を終了次第、その結果を加筆し発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2013年9月に予定していたハンガリー国立文書館でのドイツ系住民の「追放」とチェコスロヴァキアとハンガリー間の住民交換に関する史料調査が文書館の臨時休館によってできなかったため、研究の達成度は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
延長申請が承認されたため、2013年度に予定していたハンガリー国立文書館での史料調査を2014年度内に行い、計画を完遂する。それに基づき、遅れている全体の研究成果をまとめた日本語と英語論文を完成させ、研究成果を広く国内外に発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年9月に、ハンガリー国立文書館において住民交換とドイツ系住民の強制移住に関する政府文書を調査する予定であったが、文書館の臨時休館によって、当初予定していた調査ができなかった。そのため、ハンガリーへの旅費と滞在費、その調査成果を発表するための学会への参加費・旅費などを使用することができなかった。 2013年度9月に行う予定であった調査と学会発表を2014年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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