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2013 年度 研究成果報告書

ナチズムの性政治に関する歴史社会学的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 23520916
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 西洋史
研究機関甲南大学

研究代表者

田野 大輔  甲南大学, 文学部, 教授 (60330122)

研究期間 (年度) 2011 – 2013
キーワードナチズム / セクシュアリティ / 性政治 / 歴史社会学
研究概要

本研究は、セクシュアリティの問題を中心に、ナチズムの政治の実態を歴史社会学的に考察しようとしたものである。「民族の健全化」を標榜したナチズムは、人種衛生的見地から性の領域への介入を強化し、結婚・出産奨励策を通じた生殖の拡大を企てるなど、セクシュアリティの問題に並々ならぬ関心を示した。だがそこでは、性の問題が単に抑圧され、生殖のために利用されただけでなく、ある種の「性の解放」の約束を通じて、性的欲望が積極的に刺激され、これを満たす権力の拡大が促されていた。こうした考察によって、ナチズムの性政治を通じた欲望の動員のメカニズムを明らかにしたことが、本研究の成果である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 村上宏昭著『世代の歴史社会学』2013

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 雑誌名

      史学雑誌

      巻: 122(12) ページ: 93-97

  • [雑誌論文] ナチズムに見る性と政治──橋下慰安婦発言を考えるために2013

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 雑誌名

      αシノドス

      巻: 134 ページ: 84-95

  • [雑誌論文] エルンスト・ユンガー『パリ日記』2013

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 雑誌名

      ドイツ研究

      巻: 47 ページ: 238-242

  • [学会発表] ファシズムの体験学習の試み──集団行動を通じた社会学教育の一事例2013

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2013-10-13
  • [学会発表] 歴史のなかのセクシュアリティ2013

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 学会等名
      ジェンダー史学会
    • 発表場所
      奈良女子大学
    • 年月日
      2013-06-08
  • [図書] 選書メチエ、愛と欲望のナチズム2012

    • 著者名/発表者名
      田野大輔
    • 総ページ数
      294
    • 出版者
      講談社
  • [図書] セックスとナチズムの記憶──20世紀ドイツにおける性の政治化2012

    • 著者名/発表者名
      ダグマー・ヘルツォーク(川越修・田野大輔・荻野美穂訳)
    • 総ページ数
      398
  • [図書] 政治・権力・公共性(社会学ベーシックス9)2011

    • 著者名/発表者名
      井上俊・伊藤公雄編(田野大輔他28名)
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      世界思想社

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公開日: 2015-07-16  

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