日本列島の後期旧石器時代末の約20000年前から15000年前頃まで展開した小型石器である細石刃石器群を対象とし、2000点以上の石器の図化・計測・産地推定などの基礎資料化を行った。そうした基礎資料、国内の遺跡・石材産地の調査分析、シンポジウムなどを通じ、その成立過程や技術革新、石材資源利用、人びとの移動生活のあり方について研究成果を得、国内の1792遺跡の英文データベースを構築した。また、一般にはなじみのない細石刃という石器の研究意義を理解していただくよう博物館展示、一般講演会を実施し、普及公開に努めた。
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