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2013 年度 実績報告書

威信財から見た縄文社会の構成と交易

研究課題

研究課題/領域番号 23520933
研究機関明治大学

研究代表者

栗島 義明  明治大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60445864)

キーワード威信財 / ヒスイ・コハク / 財交換 / 集落構造と墓制
研究概要

今回の研究は当初目標を大きく上回る成果を得ることができた。一つは縄文時代中期に盛行したヒスイ製品の集成が適ったこと、そしてもう一つはヒスイやコハク、貝や骨・角などを用いた装身具の社会的な意味について広く掘り下げる機会を得たことである。
ヒスイ製品を中心とした研究については、関東地方を中心とした集成を実施して約800点の資料について、時期・集落・出土位置・共伴遺物・各種属性についてデータ化することができた。その結果に基づいて2012年11月10日に公開シンポジウムを開催し、約150名の参加者を交えて、縄文中期社会のヒスイ製品が威信財としてどのように扱われ、またその広域的な交易形態についても議論することができた。
2014年2月22日には縄文時代に出現する多様な装身具の製作・流通・埋葬を集落や墓地、出土人骨との関係から分析し、葬制や社会構造に関する公開シンポジウムを開催した。研究者も含め約200名の参加者を得ることができ、活発な議論もなされて参加者にも極めて好評なものとなった。
今回の研究ではヒスイやコハク、貝などを用いた縄文時代の威信財研究に基づき、縄文社会の交易や構造的な特徴について多くの成果を得ることができ、その成果についても2回の公開シンポジウムを通じて社会的還元を行い、資料集の刊行を通してその成果を盛り込むと共に広く情報の共有化を図ることができた。また、今回の研究(「縄文時代の威信財交易」)については読売新聞紙上でも大きく取り上げられた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] ヒスイ製大珠の分割2014

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 雑誌名

      シンポジウム「副葬品から見た縄文社会」

      巻: 1 ページ: 28-37

  • [雑誌論文] 大珠研究の方向2013

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 雑誌名

      日本玉文化研究

      巻: 10 ページ: 12-28

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 山鹿貝塚出土の大珠2013

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 雑誌名

      利根川

      巻: 38 ページ: 4-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大珠研究の意義2013

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 雑誌名

      シンポジウム「縄文時代装身具の考古学」

      巻: 1 ページ: 23-33

  • [学会発表] 大珠研究の意義2013

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 学会等名
      早稲田大学
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      20131121-20131122
    • 招待講演
  • [学会発表] 装身具から見た縄文社会

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 学会等名
      朝霞市立博物館
    • 発表場所
      朝霞市立博物館
    • 招待講演
  • [学会発表] ヒスイ製大珠の分配

    • 著者名/発表者名
      栗島義明
    • 学会等名
      明治大学
    • 発表場所
      明治大学
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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