土壌中などに含まれる微粒炭を基にした研究を行う上で、まだ不十分な段階にある微粒炭についての基礎研究のため、山林火災跡地を詳しく観察し、またそこに残された微粒炭の顕微鏡観察を行った。 その結果、草原的植生が燃えた場合に残る微粒炭群と、森林が燃えた場合に残る微粒炭群の違いをある程度明らかにすることができた。ただ、微粒炭を基にして燃えた森林等の植生を特定するには、慎重になされる必要があることも明らかになった。 一方、本研究において、微粒炭を基にした考察を行ってゆく上で有効と思われる微粒炭データベースを構築した。
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