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2012 年度 実施状況報告書

村落耕地の極微細地名における地域差および集落差とその自然的・社会的条件

研究課題

研究課題/領域番号 23520952
研究機関九州大学

研究代表者

今里 悟之  九州大学, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (90324730)

キーワード小地名 / 認知言語学 / 文化的景観 / 空間分類
研究概要

本研究全体の目的は,日本の村落空間における極小スケールの微細地名である,田畑一筆ごとの名称の実態を明らかにし,命名のパターンや一般的傾向を見出すこと,さらに,そのようなパターンや傾向について,地域間の差異,集落間の差異,集落内部の世帯間の差異などを分析し,その差異を生み出す自然的・社会的条件について考察することであった。
人文地理学会大会の特別研究発表では,自身のこれまでの事例研究(滋賀県野洲市,長崎県平戸市など)に基づき,若干の未発表資料も加えながら,筆名研究の現状における到達点と今後の課題を提示した。具体的には,フィールドでの調査方法,命名原理と認知言語学の理論との関係,地域間・集落間・世帯間の差異,使用者による命名の変化と継承,使用の流通範囲などについて,現時点での知見を提示した。
他方で,長崎県平戸市春日集落を事例にした筆名の調査結果を用い,生業知識としての筆名が,文化的景観の中の生業的要素や宗教的要素とどのように関連しているかについて,ユネスコの世界遺産概念とも関連づけながら考察を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

年度途中に所属が変わり,引越作業,転任元の残務処理,転任先での新規業務準備などに膨大な時間を消費せざるを得ず,研究に充当できる時間が著しく少なくなったため。

今後の研究の推進方策

基本方針に変更はないが,本年度でやや遅滞した分を取り戻しながら,最終的には予定通り進めて行きたい。

次年度の研究費の使用計画

予定の執行に加えて,研究成果の英語による出版(書籍および論文)に必要な,英文添削料に多額を支出する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 平戸島村落の文化的景観における世界遺産化への可能性2013

    • 著者名/発表者名
      今里悟之
    • 雑誌名

      地理学報(大阪教育大学)

      巻: 37 ページ: 77‐93

  • [学会発表] 空間分類体系の最小単位としての筆名―課題と展望

    • 著者名/発表者名
      今里悟之
    • 学会等名
      人文地理学会2012年大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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