研究概要 |
当初の研究実施計画では、平成23年度に、「農山村の居住実態」の類型差・地域差について、(1)全国の動向を把握しそれに沿った現地調査地の選定、(2)多様な居住実態に対応した地域資源管理の現地調査、(3)文献と調査をもとにした地域変動の仕組みの考察、(4)分析結果の公表を挙げた。行った実績の概要は次のとおりである。 当初計画では不十分であった、「地域資源」に関して、林野資源の分布・地域差の把握に努めた。この成果刊行物が、次のものである。松尾容孝(2012.3)日本における育林生産特化以前の林野利用図『人文科学年報』(専修大学)42、1-30 上記の(3)(4)に関して、日本の農山村の居住実態の模式的整理、過疎地等の地域支援政策と生活様式の現状の検討を含む次の成果を刊行した。Yasutaka Matsuo,2012, Examining the supporting policies in the light of present lifestyles in depopulated mountain areas in Japan, in Walter Leimgruber, Walter Zsilincsar, Etienne Nel eds., Mountain regions in transformation, Shaker Verlag, Aachen, Germany, 183-207. ISBN 978-3-8440-0930-9 本研究に関連が深い、先進国の農山村や改変を蒙っている地域を対象にした、日本&スウェーデンの学際的研究交流を行っており、その参加発表を5月に奈良で行った。 (2)に関する現地調査を数回実施した。
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