研究概要 |
2013年5月15-18日に熊本県天草市で開催されたソーシャルキャピタルのワークショップに参加発表し、現在日本各地の農山村で展開されているガバナンスの仕組みの再構築や地域振興を通じた村落内外の協働を紹介するとともに、それらが伝統的な同族・複合家族理論や講組結合などの村落のしくみとどのような異同をもつのかを検討した。この成果は2014年に本ワークショップの成果報告書に所収されて刊行される予定である。 2013年8月5-8日に国際地理学会京都大会に、過疎地域における公共交通、日本の林業地帯の衰退と順位変動の問題の2つについて口頭発表した。このうち過疎地域の公共交通に関して、2014年3月に、「過疎地におけるニーズと地域特性に即した生活支援のバス交通」『専修人文論集』第94号としてとりまとめた。 また2013年12月に、2012年5月24-25日にスウェーデンエスターレンで行われた研究集会での発表内容を取りまとめた次の拙稿を所収する成果が刊行された。Yasutaka Matsuo, 2013, Current mountainous rural society under the influence of Tokyo metropolitan area, in Stig Westerdahl, Hans Westlund and Kiyoshi Kobayashi eds., Social Capital and Development Trends in Rural Areas volume 8., CENSE (Jönköping nternational Business School), Sweden, 91-106, ISBN 978-91-86345-48-8. 上記は、現代農山村の再編過程における、新たな地域単位の形成や地域社会による地域資源のガバナンス・ソーシャルキャピタルの獲得の取り組みである。 上記以外に、2008-2010年の基盤研究(C)「人口希薄な農村地域をエンパワーする-先進国での取り組みと日本の展望-」の成果として、Yasutaka Matsuo, 2013, Examining current Japanese agricultural policies, 『専修大学人文科学研究所月報』33-49, 第265号 ISSN 0387-8694 をとりまとめた。
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