研究課題/領域番号 |
23520971
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
礒永 和貴 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (10201922)
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研究分担者 |
鳴海 邦匡 甲南大学, 文学部, 教授 (00420414)
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キーワード | 官撰絵図 / 国絵図 / 測量 / 韓国 / 慶長国絵図 / 正保国絵図 |
研究概要 |
本年度の研究は、官撰絵図を所蔵している各所蔵機関ホームページから各藩の絵図作成史(年表)の作成を行った。特に、山口県文書館および永青文庫、熊本県立図書館などの実地調査が可能な個所に重点をおいた。また、熊本県立図書館。山口県文書館・小豆島笠井家(小豆島慶長・正保国絵図)・韓国延世大学の所蔵絵図などの調査を実施した。特に近世初頭に官撰絵図の測量について大きな成果を得た。さらに、絵図の作成法についても検討を重ねた。熊本市立博物館では、肥後藩の測量器具について調査した。八代市立博物館においても、加藤清正の作成した新発見の絵図などの調査を実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
官撰絵図は大量でかつ大型のものが多く、さらに文化財として指定されているものも少なくなく、実際に調査できるものが少ない。また、その調査にうたっての交渉も理解を得るまで時間がかかり、実見できる調査が不十分であった。また、調査時間の確保ができなかったのも大きな理由である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、最終年度にあたるので、これまでの成果を具体的に集約する。1官撰国絵図年表の作成を行う。2肥後藩の測量器具と測量術についてより調査を重ねる。3伊能忠敬記念館の絵図、特に池部長十郎・啓太作成の絵図について調査を行う。4小豆島慶長国絵図の調査を継続し、その作成方法について検討を行う。5国立公文書館の元禄国絵図・天保国絵図などの高精細図像を利用して、元禄国絵図の国境画定の問題について明らかにしたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
本の寄贈のために郵送費をとっていたが、本の購入が遅れ送付できなかった。 本の寄贈に郵送料として使用する。
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