ベトナム・サパ地域における、衛星画像による土地利用変化の分析と農家調査による分析により以下の知見を得た:(1)棚田の面積は1970年代より約2倍に拡大し、現在も拡大している、(2)新しい棚田はより傾斜の大きい斜面にて開発された、(3)新しい棚田は、化学肥料の用量・用法によっては高い単収を得うる、(4)当地の少数民族は、ハイブリッド米を採用することにより単収を2倍にした、(5)観光やカルダモン生産による現金収入は、種、化学肥料、農業機械の購入にあてられ、自給的農業の近代化に貢献している、(6)農地の外延化と集約化により、過去40年間に年率3%の人口急増を超える米の生産量増加を実現した。
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