研究成果の第一が、著書『国の不法行為責任と公権力の概念史』(弘文堂、2013年)である。同書では、「行政処分」と「行政行為」概念の歴史的・比較法的分析などをつうじて、日本行政法の多元的な構成と現代におけるそれらの不整合から生じている諸問題について、「公権力の行使」概念に焦点を合わせて分析した。また、この成果をもとにして、Law and Society Association, 2013 International Meeting in Boston (on May 31. 2013)の学会報告を担当した。
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