(期限延長につき、平成24年度末に提出したものを修正のうえ再録し、追加する。) 成果は着実に広がり、資料文献の読み込み、自身の理論構築、各種論文および草稿の執筆、学会報告各国研究者との交流等、種々の面に渡って活動を行った。 自身の学会業績としては、2013年5月に世界法学会研究大会において「批判的国際立憲主義の構造ー抵抗と均衡のヘテラルキー」と題する研究報告を行い、その成果を一部は『法律時報』2013年10月号に「酷使立憲主義の新たな地平」と題して、一部を『世界法年報』第33号(2014年3月刊行)に『国際立憲主義批判と批判的国際立憲主義』と題して、それぞれ論文として表した。またアジア国際法学会研究大会(ニューデリー、2013年11月)において、国際法の哲学的基盤その他の論題を扱うべく、研究計画委員会副委員長として「国際法教育研究部会」を設置し、その創設セッションのチェアを務めた。同月以降は研究計画委員会共同委員長として学会の中間大会(ダッカ、2014年8月)および隔年の本大会(バンコク、2015年11月)の学術面準備の中心となっている。 このほか学会関係では、2013年5月にヨーロッパ国際法学会研究大会(於・アムステルダム)、および2014年4月に米国国際法学会(於・ワシントン)に出席して各国研究者、とりわけ国際法の哲学的理論や国際立憲主義の専門家たちとの意見交換に実を挙げた。また、2013年より、国内外の専門的研究者20~30名が参加する国際立憲主義研究プロジェクトにも加わり、研究会参加および論文執筆を行う態勢を組み立てた。繰り越し分を利用して2015年2月には研究会(於・ルーヴァン)に参加して基調報告を行った。
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