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2014 年度 実績報告書

国際取引と競争・消費者保護-食品分野における法規制を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 23530063
研究機関大阪市立大学

研究代表者

和久井 理子  大阪市立大学, 大学院法学研究科, 特別研究員 (50326245)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード競争法 / 独占禁止法 / 競争政策 / 消費者 / EU / 米国
研究実績の概要

EU及び加盟国(なかでも英国およびフランス)での食品分野における取引(事業者間)の実態と法規制について研究調査し,英国については研究会での報告,フランスについては翻訳作業等を通じて成果を公表した(なお,英国については英文リサーチペーパー執筆も行い投稿したが掲載確定にいたらないうちに状況が変化したため公表に至らなかった)。また,これらの研究から得られた比較法的知見を踏まえて,日本法における優越的地位濫用規制の在り方について,従来から本研究課題遂行上意見交換等を行ってきた研究者とともに英語論文を執筆した(掲載確定)。また,上記事項にかかるEU法の研究調査結果を基礎としつつ,理論的に本問題との関連性が意識されるようになっているアフターマーケット問題について研究調査し,成果のうち複数の部分を研究会で報告し論文にまとめた(掲載確定)。これらと並行して,事業者自らが契約条項等を通じて自己の商品の安全性・品質等を消費者に対して保証しようとする行為について考察し,この結果等を用いながらインターネット取引における垂直的制限行為の独禁法上の規制にかかる論文を公表した。これらの研究の過程では,日本・独禁法の先例をレビューする資料を作成し,この資料はインターネット上で公開した。
食品分野における公的規制を通じた消費者保護のあり方を,EU・英国・日本法との比較において検討し,その結果のうち,公的な品質・表示規制と商標制度との関係については論文を公表することにより,表示規制一般につき重要事項の開示を怠る行為の規制,公的執行と私的執行との関係等については研究会での報告及びEU指令の翻訳により,それぞれ研究成果を公表した。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Regulating Abuse of Superior Bargaining Position under thr Japanese Competition Law2015

    • 著者名/発表者名
      Masako Wakui & Thomas K. Cheng
    • 雑誌名

      Journal of Antitrust Enforcement

      巻: - ページ: 印刷中

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] EU競争法における「支配的地位」概念について2015

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 雑誌名

      法学雑誌

      巻: 61 ページ: 印刷中

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 偽造医薬品・食品の規制と商標制度 : 日英比較からの示唆と課題2014

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 雑誌名

      特許研究

      巻: 58 ページ: 7-16

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] インターネット販売と独占禁止法2014

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 雑誌名

      Nextcom

      巻: 19 ページ: 34-43

  • [雑誌論文] フランスの大規模小売分野における不公正取引の規制 : フランス商法典L442-6条による制限的行為の禁止2014

    • 著者名/発表者名
      ファーブル ジェローム (訳)和久井理子
    • 雑誌名

      公正取引

      巻: 769 ページ: 40-50

  • [雑誌論文] 見切り販売の妨害行為による優越的地位の濫用と独禁法25条訴訟―セブンーイレブン・ジャパン事件(東京高判平成25・8・30)2014

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 雑誌名

      ジュリスト臨時増刊

      巻: 1466 ページ: 196-197

  • [学会発表] アフターマーケットにおける支配的地位2014

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 学会等名
      独禁法研究会
    • 発表場所
      大阪倶楽部(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2014-12-06 – 2014-12-06
  • [学会発表] 英国における消費者に対する不公正な取引方法の規制について2014

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 学会等名
      独禁法研究会
    • 発表場所
      大阪倶楽部(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2014-10-04 – 2014-10-04
  • [学会発表] 大規模食料品小売業に対する不公正取引規制(英国)2014

    • 著者名/発表者名
      和久井理子
    • 学会等名
      東京経済法研究会
    • 発表場所
      立教大学(東京都豊島区)
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-17
  • [備考] 事業者による消費者に対する不公正な取引行為に関する欧州議会・理事会指令2005/29/EU号 等

    • URL

      http://studylaw.web.fc2.com/

  • [備考] 経済法(独禁法)事例 参考資料集

    • URL

      http://studylaw.web.fc2.com/AML_Cases.htm

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公開日: 2016-06-01  

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