研究課題/領域番号 |
23530070
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
福田 雅樹 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30580211)
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キーワード | 価格圧搾 / 単独取引拒絶 / 経済法 / 一般競争法 / 公益事業法 |
研究概要 |
本研究は、価格圧搾に対する一般競争法の規定による規律に関する日米EUの比較法的研究である。日米EUにおける価格圧搾に対する一般競争法の規定による規律に関する裁判例等及び学説等について、単独取引拒絶、略奪的価格設定、一括割引等反競争性において価格圧搾と共通する面を有する他の反競争的行為類型(以下「関連行為類型」という。)に関する裁判例等及び学説等と照合しつつ分析することにより、日米EUにおける議論の展開及び到達点並びに日米EUの異同を整理し、もって我が国における垂直統合事業者による価格圧搾に対する規律の在り方に関し、関連する公益事業法等の規定による規律の在り方をも含め、総合的に検討する際の示唆を得ることを目的とする。 平成24年度においては、研究実施計画に則り、平成23年度に引き続き、米国における価格圧搾に関する議論について、米国における関連行為類型に関する議論との関係及び関連する公益事業法等の規定による規律に関する議論との関係を念頭に置きつつ分析することにより、米国における議論の展開及び到達点を整理することに注力した。研究の進捗に応じて、その成果の一部を学会の研究会、国際シンポジウム等において報告した。また、研究実施計画において予定したように、米国の関係当局(競争当局、公益事業当局)、研究者、実務家等を往訪し、最新の情報の蒐集等に取り組んだ。平成24年度の研究の成果については、米国への出張において蒐集した情報の内容等をも踏まえつつ論文の執筆を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究実施計画に予定していることについては、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施計画に則って研究を進めていくことを基本とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画に則って使用することを基本とする。
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