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2012 年度 実施状況報告書

戦後日本公文書管理史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530140
研究機関群馬大学

研究代表者

北村 純  群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (70297175)

キーワード政治学 / 行政学 / 行政史 / 公文書管理
研究概要

研究計画の3つの柱に沿って調査研究を実施した。
1.行政史的概観:(1)旧行政管理庁(旧総務庁)による各省庁に対する総覧的な文書管理行政推進の経緯、(2)国立公文書館史の2つの課題を中心に、文献資料の探索および精査を行った。2.中央省庁のサーベイ:文書管理問題に詳しい官庁OB・専門家の話しをうかがった。3. 官民対比:戦後の稟議制研究を行政学・経営学・社会学からフォローする作業を実施し、官民における稟議制の展開の推移を整理した。
1(1)に関しては、文献資料にもとづいてその推移を整理し、1(2)に関しては、国立公文書館設立・運営をめぐる政治過程の論点を考察中である。2に関しては、官庁OB・専門家の話しをうかがう機会を持った。作業は遅れ気味であり、更なる努力が必要と感じている。3に関しては、関連の論文・著書など文献研究中心で論点整理を行い、試論を紀要に発表した。
これらの作業から、旧行政管理庁(旧総務庁)による総覧的な文書管理行政の推進と国立公文書館によるアーカイブズ行政の推移を見る上で、中央省庁における稟議制の諸問題に改めて注目し、文書管理のサイクルの確立の面から行政学等における稟議制論を見直している。小括的には、一方で、中央省庁における公文書管理の実態を文書管理サイクルの形成過程として把握すること、他方で、公文書管理に関する言説が公文書管理史を構成する側面にも注目すること、この2点に留意して今後調査研究を継続する必要があると思われる。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

2012年度については、リサーチペーパー作成の面で前進、取材調査の面でやや足踏みがあり、研究の3つの柱からみると、それぞれの柱について達成度にでこぼこがある状態である。作成したペーパーに対するフィードバックは査読を受けることで間接的に得られたと考えられる。初年度と同様に、アクセス可能な基本資料の探索・精査に集中して取り組むことができた。また、課題となっている取材調査のための手がかりは、関係者との談話から、新たに考えられる方面があり、次年度に向けて準備を進めている。

今後の研究の推進方策

従前の計画に沿って、2013年度は以下の通りとしたい。
1 行政史的概観:文献調査の継続、聞き取り調査を実施し、この課題に関して研究報告の執筆を行う。
2 中央省庁のサーベイ:官僚OBへの聞き取り調査、ターゲットとする複数の官庁の現役OBへの聞き取り調査。これらの調査内容の整理を経て考察をまとめる。
3 官民対比: 文献調査の継続、また、文書管理に関して官庁だけなく、企業等にも聞き取り調査を実施する。これにもとづいて、官民・比較対照の作業を行う。
リサーチペーパーというかたちで試論的に調査内容を整理していくことが、とくに年度後半の課題となる。

次年度の研究費の使用計画

従前の計画に沿って、2013年度も研究費の使用を行いたい。物品費5万5千円、旅費11万円、その他3万5千円の合計20万円を予定している。継続中の取材調査・研究成果の報告等に重点を置いて使用していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 稟議制論と文書管理 : 1つの試論として2013

    • 著者名/発表者名
      北村 純
    • 雑誌名

      群馬大学社会情報学部研究論集

      巻: 20 ページ: 1-16

    • DOI

      http://hdl.handle.net/10087/7370

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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