研究課題/領域番号 |
23530155
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研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
清水 敏行 札幌学院大学, 法学部, 教授 (80196526)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | 韓国 |
研究概要 |
申請書では平成23年度は蝋燭デモに関する調査・論文作成を第一にあげていたが、下記の理由から資料収集にとどまった。第二の課題に社会保障制度をあげたが、これについては発表論文中に調査した結果を含むことができた。第三の課題であるニューライト団体に対する李明博政権の対応については、インタビューする相手にアポイントメントができず実施できなかった。第四は地方政治についてであるが若干取り組めた。平成23年度ではなく平成25年度に取り組む課題としていた国会議員選挙、大統領選挙をめぐる野党と市民社会勢力の連携について、韓国における予想外の政治状況の急変があり、それに集中的に取り組むことになってしまった。ソウル市長補欠選挙が10月に実施され政局が大きく動き出したためである。これに関しては、調査研究した成果を1月に慶應大学のセミナーで発表し、3月には論文にまとめて公刊している。その中に、ソウル市の学校給食無償化問題に関連して、韓国の社会保障についても含めている(第二の研究課題)。野党と市民社会勢力の連携に関する研究課題は、今年12月の大統領選挙をまって調査研究が完了するものであるため、平成24年度は前年度の研究成果を踏まえ、継続して取り組むことにしたい。また本来の蝋燭デモに関する調査研究を本年度中に完了させることに努めたい。大統領選挙を迎えるにあたり、ふたたび米国産牛肉輸入反対デモが再燃するきざしが見えており、今年度この課題に取り組むことはタイムリーでもある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究課題については、論文発表に至る100%の成果を出せなかったが、平成25年度に予定していた研究課題に十分に取り組むことができたので、全体的に見るならば「おおむね順調に進展している」と言えよう。このような年度間での研究課題の入れ替えが生じたのは、韓国側の政治状況の急変(ソウル市長補欠選挙の実施)のためでありやむを得ないと考える。
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今後の研究の推進方策 |
申請時の申請書に記載された年度ごとの研究課題に若干の入れ替えが起きたが、全体的には順調に進んでおり、当初の目標として掲げた研究課題については今後も推進していくことになる。
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次年度の研究費の使用計画 |
申請書に記載された研究費に沿って使用する予定であり、特段の変更はない。
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