崎村茂樹のご遺族の協力も得て、ドイツ、スウェーデン、イギリス、アメリカで収集した第一次史料をもとに、崎村茂樹の履歴を明らかにし、経済学者としての崎村の著作・論文のほとんどを収集できた。 在独日本大使館員崎村の第二次世界大戦中スウェーデン亡命期における、ヴィリ・ブラント、ミュルダール夫妻ら後のノーベル賞受賞者たちとの接触、「ストックホルム民主主義的社会主義者のインターナショナル・グループ」への参加を確認し、「社会民主主義の国際連帯と生命力ーー1944年ストックホルムの記録から」という論文に仕上げた(田中浩編『リベラル・デモクラシーとソーシャル・デモクラシー』未来社、2013年に収録)。
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